ウンチク②
先祖は国産クロノグラフのレジェンド
続いては、今シリーズの顔とも言える機械式「スピードタイマーメカニカルクロノグラフ SBEC009」について。こちらは前述のストップウォッチとは異なる、また別の“1964年生まれ”をイメージソースとする。
それが「クラウンクロノグラフ」。今なお根強いファンが多い、極めて歴史的な国産初のクロノグラフである。
シンプルさの中に視認性を宿す完成度の高いデザインを今作でも踏襲し、シャープな時分針、インデックス、ハンマー型のプッシュボタンといった要所に往年のオーラを秘める。
また、針およびインデックス外周にはヴィンテージ調のルミブライトが施され、クラシカルな趣きを強調した。
一見すると限定版とさほど相違ないようにも見えるが、よくよく眺めればディテールの差は明らか。上記のデザインに加え、実は12時位置のSEIKOロゴにも違いが現れる。
ダイヤルに直接プリントした限定版はアルファベット1つずつが分離しているのに対し、植字ロゴを使って立体感を出したレギュラーモデルはすべての文字が繋がった仕様に。
いずれにせよ、伝説のストップウォッチと双璧をなす金字塔的クロノグラフの復活に、ロマンを感じずにはいられないのだ。
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