OCEANS

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2021年にはマイホームを購入したことで話題になったヒロシさんだが、2019年には山も買っていた。山の維持・管理は大変だが、自分が思い描いたとおりに開拓することができる。直火禁止のキャンプ場も多い中、自分の山ならば、注意はしているがたき火も自由に楽しめるという。

『俺は、キャンプの先生ではないからね。(11日)』 

有名人の宿命ともいえるが、人気が出れば、アンチも増える。ヒロシさんの動画を見た人から、SNSで“ロープの結び方がなってない”“タープをきちんと張れてない”と書かれることもあった。

「僕は、僕のキャンプをやってるだけだから、別にいいじゃない?と思うわけですが。中には“たき火の片づけができてない人が多いので、注意喚起してください”とSNSで訴えてくる人もいますよ。そもそも僕のYouTubeでは、すでにたき火の処理から帰宅するところまで載せてるものもあるんです。まずは全部動画を見てくれと言いたい。
もしくは、じゃあ、たとえば僕が新たにマナー喚起を呼びかける動画を作るなら、オファーとして受けていいんですか?動画制作として安くはないけど、払いますか?と言ったら絶対払わないんだから。
自分が苦労しないで、なぜ人の休日に動画制作までさせようとするのか。もし本気でマナー喚起を呼びかけたいなら、自分でキャンプ場まで足を運んで注意しなさいよ。自分でYouTube動画上げて、ルールが守れない方へ訴えなさいよって思いますね」。

ソロキャンプの醍醐味は……


『ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ』(学研プラス)

純粋にキャンプを楽しむ人が大半だが、一部のクレームや文句を言う人の声が大きく聞こえてしまうこともある。

いろいろな煩わしさから逃げられるのが、ソロキャンプの醍醐味のはずだが……。

「YouTubeに載せなければいいじゃんって言ってくる人もいるけど、僕は載せたいから載せているだけ。見たくなかったら見なきゃいいんです。基本的に自分が好きなことを、ゆっくりとしたところでやりたいようにする。動画撮影を含め、好きだから撮りたいんだよって」。

他人が好きでやっていることに、モノ申したい人がどうしても出てきてしまうのがSNS。人に要求するより、楽しくキャンプしませんか、と筆者にも思えてくる。

味わい深いボヤキを続けるヒロシさん。人生の後半を迎えつつあるヒロシさんのキャンプ話は後編に続きます。

ヒロシさん
1972年、熊本県出身。ピン芸人として「ヒロシです。」のフレーズで始まる自虐ネタで大ブレーク。2015年3月よりYouTuberとして「ヒロシちゃんねる」を配信。自ら撮影、編集した動画をアップして人気を集める。2020年にはオリジナルアウトドアブランド「NO.164」を立ちあげた。2021年9月に「ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ」を発売。


松永 怜:ライター
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記事提供:東洋経済ONLINE

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