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2021.11.10

ファッション

ナナミカ代表が語るその成り立ち「スポーツ服のニュートラルな要素を全肯定しました」

オーシャンズ12月号の特集テーマは「ボーダーレスファッション」。
あらゆる境界をやすやすと越える自由なクリエイションを展開するブランドとして外せないのが「ナナミカ」だ。
ナナミカ代表が語るブランドの成り立ち「スポーツ服の持つニュートラルな要素を全肯定しました」
発売時よりディテールをアップデートしながら常に人気を誇るステンカラーコートは、3レイヤーの「ゴアテックスファブリック」を用いたハリが持ち味。インナーのカットソーとパンツは、ともに「光電子」素材を使用したホームオフィスコレクションから。ゆとりがありながらきちんと見え、家でも街でも頼れる存在。コート7万1500円、カットソー1万6500円、パンツ2万6400円/すべてナナミカ(ナナミカ 東京 03-5728-3266)、スニーカー7700円/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)、自転車27万5000円/バンムーフ(バンムーフ ブランドストア 東京 03-6812-9650)
年齢差で上下20歳以上のレンジはあるだろうオーシャンズ読者にも広く受け入れられているだけではなく、女性にも人気。きっと、自分用に買ったナナミカが、いつの間にかパートナーに取られていたという人もいるはず。
世代の壁、性別の壁を感じさせない存在である。昨年、NYにも店舗を構えるなど、スタートから20年弱を経て、ますます存在感を強めている。
ナナミカ 代表取締役 本間永一郎さん●1960年生まれ。ゴールドウインでマリンやアウトドアのブランドを担当したのち、現ブランドディレクター、今木高司さんらとナナミカを設立。ザ・ノース・フェイス・パープルレーベルのヒットを機に、世界的人気を獲得。ヨットを趣味とする海男。
「初回の展示会では、ナナミカというブランドはなかったんですよ。僕がゴールドウイン出身なこともあって、古巣の元同僚たちに協力を仰ぎ、スポーツブランドとのコラボレーションアイテムで商品を構成していました。
スポーツ服って性別や年齢も関係ない、ニュートラルなデザインですよね。それを逆手に男性的に振りきってしまうブランドもあると思いますが、うちは反対。スポーツウェアの持つニュートラルな要素を全肯定したんです。
それから、徐々にスポーツ服をベースに、それだけではカバーできない領域をオリジナルブランドのナナミカで揃えていきました。現場を指揮するディレクターの今木(高司さん)が、品のいい、女性に好かれるデザインが得意だったという点も、そうした舵取りに大きく影響していると感じます」。


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