② カジュアル×リッチ
定番が着回し力満点に
一般的にミリタリーウェアといえば、カジュアルど真ん中。日常使いが主戦場となるだろう。ところが、ここにも独自のツイストを交えてくるのが、ヒステリックグラマーの面目躍如と言えよう。
ミリタリーウェアへの造詣も深い彼らのチョイスは、通称「M-65パーカ」だ。いわゆる1960年代の米陸軍で採用された65年型極寒用夜戦戦闘服。
この本物を解析したうえで、コットンナイロンを生地から作ったという気合の入りよう。それでいて、古着で見られるようなフードの代わりに、ラクーンファー付きのデタッチャブルカラー、そして、ラビットファーのライナーを装着した。
本格ミリタリーの雰囲気に、リッチな素材感を“掛け合わせた”センスはお見事!
上質な無地ニット、スラックスを合わせれば、何ともいえないラグジュアリーなムードが漂う。
ラビットファーの保温力は、雪が降るような真冬の日にも実力を発揮する。
フードとライナーを外せば、手軽なロング丈アウターとして活躍。こちらは、飾らないフーディー&デニムにオンすれば一発OKだ。
そして、ラビットファーのライニングは、これ単体の着用もかなう。
いわば、3-WAYが実現できるわけで、その汎用性の高さは、一着で3コーデ分の活躍が見込める、お得な“掛け算”といえるだろう。
ミリタリーコートの詳細はこちら ③ エンジニア×サイドゴア
米英のシンボル的ブーツが一体化
ブーツ作りにも定評のあるヒステリックグラマー。
彼らが大事にする本物へのリスペクトは、ソールを何度も交換できるグッドイヤーウェルト製法にも表れる。
水の侵入にも強い構造になっており、シーンを問わないタフネスが実現している。
ただし、このブーツでもひと筋縄ではいかない“掛け算”を垣間見せてくれる。なんとエンジニアブーツのシャフト部分が、サイドゴア仕様になっているではないか!
アメリカが発祥といわれるエンジニアブーツと、イギリスのシューズ店が作ったといわれるサイドゴアブーツをミックス。
その結果、ラクな着脱感も実現しているというワケ。エンジニアブーツが一歩進化したともいえそうだ。
サンドベージュとブラックの展開により、コーデの幅も広がる。
そして、新顔ながら中底にはコルクを敷いた本格仕様。末長く履ける新定番になりそうである。
ブーツの詳細はこちら 3/3