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身近な自然と向き合うことがサステイナブルの出発点か

ボードカルチャー好きの心に刺さるコンビネーションタイプ。5ホールのローカットは単色含め全6色で展開。3万8500円/ジェネラルスケール メゾン ミハラヤスヒロ(メゾン ミハラヤスヒロ 03-5770-3291)
環境問題に関心を抱いたのはいつからか、という質問に対して三原さんはこう答えた。
「11歳からサーフィンを始めて、海に長く入り続けていると、いろいろと身体で感じることはあります。といっても結構単純なことですよ。“海が汚れていて、いやだなあ”とかね」。
いつ、どこで、何がきっかけだったという回答ではない。だが直感的に正しいと思った。ではなぜ正しいと思ったのか。それはおそらく、実体験にもとづく説得力である。
こちらは6ホールのローカット。履き込んで褪せたような色調が魅力だ。写真のほかにブラウン、ホワイト、ブルーの計6色が揃う。各3万8500円/ジェネラルスケール メゾン ミハラヤスヒロ(メゾン ミハラヤスヒロ 03-5770-3291)
サステイナブルや地球環境に関してアンテナを張り続けていれば、いやでも知識は増えていく。そして知識が増えるのは決して悪いことではないが、頭で考えるうちにSDGsはまさに頭の中の問題になりがちなのだ。でもそうじゃない。地球、つまり身近な自然と身体で向き合うことが出発点なのであり、そこから得られた実感だけが人の心を動かす力を持つのである。
もしサステイナブルに関することを人に伝えたいと思ったなら、頭でっかちになってはいけない。難しく考えず素直な言葉で伝えたほうがいい。そんなことを、三原さんは言外に教えてくれたのかもしれない。
 
General Scale Maison MIHARA YASUHIRO ジェネラルスケール メゾン ミハラヤスヒロ
創業年:1997年
デザイナー:三原康裕
本社所在地:東京都
直営店舗:国内6店舗
Sustainable Keywords
土に還る生分解性素材の使用
工場や産地などの製品情報を可視化
熟練した職人の手作業による製造
(※1)サーキュラーエコノミー
循環型経済。原材料調達の段階から資源の回収・再利用を前提とし、「廃棄ゼロ」を目指した経済活動のこと。現在のサステイナブルなビジネスモデルの、基本的な考え方のひとつ。
 
鈴木泰之=写真 加瀬友重=編集・文


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