「青木源太のコミュ力向上メソッド」とは…… フリーアナウンサーの青木源太さんにコミュニケーション術を教えてもらう本企画。第4回は、職場や家庭における半径3メートル圏内のトラブル回避について。ご本人が実践する4つのテクニックを教えてもらった。
① お互いのパーソナルスペースは守るべし
── ご家族とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?親密だからこそ、
パーソナルスペースを守るってことですかね。物理的な空間もそうだし、精神的な空間もそう。関係が近いからって、何を聞いてもいいのかって言うと、そうじゃないと思うし。
── 距離感って難しいですよね。家族なら、まぁなんかだんだんうまく距離を取れるようになってくると思うんですけどね。夫婦も喧嘩したりいろんなことを経て、分かってくる。
新婚のときの距離感と2年目の距離、5年目、10年目の距離感も違って当たり前だと思うし、ほかの夫婦と比べてもナンセンスだし。
自分と自分のパートナーが不快にならない距離感っていうのを見つけることだと思います。
── 青木さんは敏感に距離感をつかむ方ですか?僕は言われないと分からないタイプなので、言ってもらうようにしてます。ワイワイする方が好きなので、寝る直前まで喋ってるし(笑)。マネージャーさんも大変だと思いますね。
② 緊張する相手は“つむじ”を見よ!?
── 苦手な相手が会社にいたら、青木さんはどうしますか?仕事以外で好きな部分を探しますかね。例えば気難しい上司でも、デスクの上に家族写真を置いていたり、スマホの待受画面をお子さんの写真にしていたりしたら、それだけで距離が縮まるきっかけになると思います。そこから会話の糸口を見つけられるので。
「お子さんは何歳ですか?」「休日はどこに出かけるんですか?」って聞くとかね。子煩悩な一面が見えると、仕事での肩書きじゃない一面が見えてくるじゃないですか。
── 正面からではなく、視点を変えてみるということですね。目上の人や取引先の偉い人と話す場面って、いつもより緊張するじゃないですか。そういうときも、相手の人間らしい部分に目をやる。例えば「シャツが少しシワシワだな」「アイロンをかける時間がなかったのかな」って考えると、緊張が和らぎますよ。
── 確かにどんな偉い人でも、シャツのシワを見ていれば心に余裕ができそうですね。V6の井ノ原快彦さんは、偉い人と話すとき、相手のつむじを見るようにしてるそうですよ。どんなに厳格な人でも、つむじを見れば「この人も同じ人間なんだな」って思えるそうです(笑)。
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