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“睡眠時間を確保せよ”の呪縛から解き放たれてOK!

──松本さんは、3時間睡眠で日中元気に過ごされてると聞き、驚きました。
勘違いしないで頂きたいのは、それは、あくまでも私のケースであり、すべての人に3時間睡眠を推奨しているわけではないということです。
重要なのは、何時間眠ったかではなく、どのくらい質のいい睡眠が取れているかです。睡眠の質が上がった結果、私のように3時間睡眠が最適な人もいれば、5時間や7時間がちょうどいいという人もいます。
逆に言えば、“何時間眠るのがベスト”といった、これまでの常識に縛られる必要はない、ということ。睡眠の質が上がることで、自分にとってのベストな眠りが見つかっていくはずです。
 

入眠後30分でノンレム睡眠に入るために必要なことは?

──聞けば聞くほど魅力的な睡眠法ですが、どうすれば「濃縮睡眠」できますか?
できることはたくさんありますが、忙しいライフスタイルを送るオーシャンズ世代に最初にやってほしいのが「温めケア」です。まずは、これだけ!
日中、脳がフル回転していて、脳疲労が溜まっている人程、効果を感じられるはずです。
やり方は簡単で、ご自宅にあるタオルを濡らして絞り、電子レンジで1分ほど温めます。これで簡易的な蒸しタオルの完成です。

布団に入る前に、眠りに関するツボが多い耳下からうなじにかけてホットタオルを当てて温めます。次に、目元を温めます。やることは、これだけ。
タオルを準備するのさえ面倒であれば、電子レンジで温めて繰り返し使える、肩や目元を温めるアイテムなどをご用意いただいてもいいと思います。
この「温めケア」で、脳の興奮状態が収まり、入眠をスムーズにし、睡眠の質を高める副交感神経が優位になるので、ぜひ試してみてください。

まずは、蒸しタオルで得られるリラックス効果や翌朝の目覚めのよさを実際に感じてみること。これが、「濃縮睡眠」への第一歩。
入眠前のほんの少しの工夫で睡眠の質が向上することがわかれば、次回紹介する、「濃縮睡眠」により近づくための“入眠前の3分ツボ押し”にも前向きな気持ちで取り組めるはず。
できることから取り入れて、確実に睡眠の質を高めていきたい。
 
HGプランニング=写真 今富夕起=取材・文


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