超効率的「濃縮睡眠」術●“眠る時間が確保できない!”そんなオーシャンズ世代の睡眠悩みに、短くても深く濃く眠る睡眠法をお届け!
健康のためにも、毎日22時には布団に入って、8時間は眠りましょう。
「なんてことわかってるわい! 眠りたいけど、その時間が確保できないんじゃい!」と反駁したくなる人に試してほしいのが、「濃縮睡眠」である。
「濃縮睡眠」とは、早く深い眠りにつくことで、日中のパフォーマンスを高める睡眠法。
5000人もの睡眠の悩みを解決してきた睡眠セラピストの松本美栄さんが考案したもので、上のデータのように、
“入眠後30分以内に深いノンレム睡眠に入り、その状態が一定時間(個人差あるが60〜120分程)持続すること”が最大の鍵となるそうだが……。
多くのビジネスパーソンに支持されているという「濃縮睡眠」を探りに、さっそく松本さんを直撃した。
話を聞いたのはこの人! 何時間眠るかではなく、大事なのは入眠後2時間の質
──ズバリ、「濃縮睡眠」における“濃縮”とは何でしょう?入眠2時間以内に質の高い睡眠をとることです。
ご存知のように、睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠がありますが、
入眠2時間以内の最初のノンレム睡眠で、1日の約50%に当たる成長ホルモンが出ます。
──1日の半分量が最初のノンレム睡眠で出るとは驚きです。成長ホルモンは、ダメージを受けた細胞の修復・再生、疲労回復に必須のホルモンで、これまでは夜10時から深夜2時がもっとも分泌量が増えるゴールデンタイムとされてきました。
しかしそれは、過去の常識。最近では、たとえ眠るのが深夜2時を過ぎても、成長ホルモンは分泌されることがわかってきています。
ノンレム睡眠には1〜3までの深度段階があり、
夜10時に布団に入り8時間眠っても、3段階の深いノンレム睡眠に入らなければ成長ホルモンは十分に分泌されず、寝ても疲れが取れない、朝起きた瞬間からダルいという感覚が残ってしまいます。
<「濃縮睡眠」中のデータ> <ノンレム睡眠に入れてないデータ> 上のデータのように、
入眠後30分以内に深いノンレム睡眠に入り、成長ホルモンが十分に分泌されるよう、その状態が一定時間(60〜120分程)持続することが理想です。
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