もちろん、いわゆる走りの性能についても向上が図られている。
乗り心地と操作感を両立させるため、サスペンションの取り付け部から見直され、サスペンション自体も新たに開発された。また減速〜操舵〜加速がシームレスに気持ち良くつながるようテストコースを走り込んで調整されている。
さらにスポーツモデルの「Fスポーツ」は、走行時に生じるボディのしなりや微振動を吸収するヤマハ発動機の開発した「パフォーマンスダンパー」を車の前後に装着する。トヨタ2000GT以来続いている、同社とトヨタとの関係を知っている車好きにはたまらないかも!?
このように、初めてのPHEVで時代の一歩先行くような進化を遂げたNX。車両本体価格は482万〜738万円。これでトヨタ車との差別化が進む!? それともトヨタのハリアーやRAV 4も次は大幅に進化!?
新型コロナの感染拡大で工場の操業がままならない影響か、発売は「11月以降」とだけ発表された。
それでも納車は現時点で半年以上待たなければならないというが、これだけ未来感がギュッと詰まっているなら、半年くらいなら十分待てそうだ。
籠島康弘=文