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“証明書”提出シーン①
係員によって対応が違う入国審査にて

夜遅めの到着便にも関わらず乗客は多かった。
到着したスイス・ジュネーブ空港での入国審査。1つのブースに2人の係員がいるだけなので、案の定、長蛇の列。同行者と左右に分かれて、入国審査を受ける。
提出したのはパスポート、スイスへの入国申請をしたときに送られてきたデジタル証明書、そして衛生パスと呼ばれる陰性証明書もしくはワクチンパスポート。こちらはあっけないほどスムーズにチェック完了で、ついに入国!
ところが! 同じタイミングで審査を受けていた同行者がいつまで待っても出てこない。
何があったのか……。
数分後、疲れた表情で出てきた同行者。「ワクチンは受けたのかと聞かれて、1回だけ受けたと言ったら、証明書を出せと言われて……」。
1回接種じゃワクチンパスポートなんて、もちろん持っているわけはない。
だが実は、旅行会社に勤める知人から「ワクチンパスポートが間に合わなくても、ワクチンを打ったときにシールを貼られる予防接種済証は持って行ったほうがいいかもしれません」と言われていたのだ。
現物は持ってきていなかったが、写真は撮っていた同行者。「これしかない、と係員に見せたら、もうひとりの係員も合流。『これでいいと思うか?』と係員同士で激しく意見が交わされた結果、ようやく通ることができた……」とのこと。
そう、どの係員に当たるかによって、全然対応が違うのだ! それでいいのか?とも思うが、まずは有益な情報を教えてくれた知人に感謝。
ようやく我々は陸路でシャモニーへ向かうのである。もう、心身ともにヘトヘトだ。


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