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■スマート コンセプト#1

スマート コンセプト♯1
従来のスマートのイメージから一新、コンパクトSUVのようなスタイルのコンセプト#1。同社は「スマートブランドを大人っぽくクールに再定義した」とする。
スマートもIAAモビリティで「次世代スマート」を披露した。これまでのスマートは2人乗りのシティコミューターと、その4人乗りバージョン等を展開してきたが、この「コンセプト#1」では4人乗りとしている。
といっても全長4290×全幅1910×全高1698mmはこれまでの4人乗り「スマートフォーフォー」よりも明らかに大きいサイズだ。
ルーフのほぼすべてがガラスに。ドアはコンパクトでも乗り下りしやすいようにと、両側とも中央に柱のない観音開きドアが採用されている。
それでも十分街乗りに便利なコンパクトカークラスだが、見どころはサイズではなく、電気自動車であることでもなく、デジタル化だ。
例えば車内に備わる12.8インチタッチスルクーンには、AIが用いられたバーチャルコンパニオンが待機し、パネル操作をサポート。
表示内容は日頃の使い方を学習して常に扱いやすいよう調整してくれる。操作方法の詳細は公開されていないが、音声認識機能も当然備わるだろう。
車内照明はフロアにまで備えられている。コンセプトカーでは4人乗りだが、市販化される際には後席が3座となる5人乗りも検討されている。
さらにカーナビゲーションのデータはもちろん、車両制御システムも含めてさまざまな車載コンピュータが自動でアップデート。だからカーナビだけじゃなく、今ドキのスマートフォンのOSのように、常に最新のスマートに乗り続けることができるってわけだ。
ほかにもオーナーのスマートフォンをデジタルキーとして使えるだけでなく、スマートフォンを通してさまざまなサービスを提供してくれるという。
まだまだコンセプトカーの域を出ないが、デジタル化がこれからの街乗りコンパクト電気自動車には必須となるようだ。
 
籠島康弘=文


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