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波に乗り、人を育てる

愛用のボードと。
ー2019年の大会を振り返って、いかがでしたか。
JPSAの成績はあまり振るいませんでした。WSL(世界プロサーフィン連盟)ツアーの方に力を入れていたからです。このご時世で大会自体がなくなることもありましたし。
ー大会が次々と開催延期・中止となっているいま、何をして過ごしていますか。
中級者向けのサーフィンスクールをしています。これがけっこう人気で、ありがたいことに8月まで予約でいっぱいなんです。毎朝4時起きでこなしていますが、生徒さんの上達を間近で見られるのでやりがいがありますよ。

ーサーフィンのお弟子さんもいるとか。
はい。高井汰朗(タカイタロウ)と悠二朗(ユウジロウ)の兄弟です。この子らのポテンシャルはハンパじゃないです。今後のサーフシーンを引っ張っていく2人ですよ。
Taro & Yujiro surfing at Kai Hamase Surfing school.
ーそれは楽しみです。
スクールとも関連していることですが、いまは人を育てることにハマっています。高井兄弟にも時々、僕のボードを乗らせて、いろんな板に対する感性を育ててもらっているんです。
ー素晴らしい取り組みだと思います。
ありがとうございます。「波乗りってショートボードだけじゃないんだ」ってことが分かれば、後のサーフィンに生きてきますから。僕が通ってきた道でもあるので、そこはしっかり伝えていきたいですね。

ー最後に、浜瀬さん自身は今後どのようなサーフィンをしてきたいですか。
試合に強いだけのサーフィンではつまらないので、見る人を全員、魅了するような波乗りをしたいですね。ボード上でダンスするようなライディングスタイルに注目してほしいです。
コンペティションに関しては、今後は海外を視野に入れて活躍をしていきたいと考えています。ケリー・スレーターのウェーブプールの世界大会に出てみたいですね。
あとはコンペに限らず、フリーサーフィンの要素も取り入れていきたいなと。目下の目標は、雑誌『BLUE』にフッテージを残すことです。
ーサーフジャンキーは変わらずに貫いていきますか。
もちろんです。これからも、やりたいようにやっていきます!

浜瀬 海プロフィール


1997年5月28日生まれの23歳。神奈川県平塚市出身のプロサーファー。5歳からサーフィンをはじめ、2009年に出場した「THE SURFSKATERS」で最年少チャンピオンとなる。2012年、14歳にしてショートボードでプロデビュー。国内外のツアー(JPSA / WQS / ISA)に出場を続け、2017年にプロロングボーダーに転向。初年度でJPSAグランドチャンピオン、そしてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。スポンサーはBillabong、Kanaloajapan、rockdance、sidecanyon、YNSF、vonzipper、destination、freestretching、haircalifornia、futures。
【競技実績】
2017年「JPSAロングボード部門グランドチャンピオン」
「JPSAロングボード部門ルーキー・オブ・ザ・イヤー」
2018年「JPSAロングボード部門グランドチャンピオン」
「WSL Men’s Longboard Tour LT #2 Volte Wetsuits Men’s Pro」5位
「WSL Rincon 50 Surf Fest」3位
2019年「2019 ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS」2位
「2019 BIARRITZ FRANCE ISA WORLD LONGBOARD CHAMPIONSHIP」17位
2020年「Noosa Festival of Surfing」Mens Open,Mens Logger Proともに3位
佐藤稜馬=取材・編集 村田一樹=写真 HAJIME AOKI=動画 記事提供=FINEPLAY


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