片やアヴァンギャルドな雰囲気の装い、片やストリートなムードも漂うスタイル。共通するのは動きやすさを重視する“ラクな服”だということ。
どんなスタイルであれ、体が求める“ラクさ”を手放す必要はないことを教えてくれる着こなしだ。
意外な出会いでラクな服の幅はもっと広がる
平日ヨガインストラクターとして働く野村さんは、休日にも動きやすさが第一だという。
「そうした目線でTシャツはビッグシルエット、ボトムスはワイドタイプを選びました。ユルさもありますが、そもそもサロペットはウエストの締め付けがなく、とてもラクだと気付いたのは、最近の大発見」。
また、脱シンプルを目指していたこともあり、サロペットは大活躍してくれているという。
「ワンショルダーにするなど、着崩し方ひとつでよりエッジィに見えるんです。若いころに比べて洋服の好みが落ち着きましたが、新しい服には発見がたくさんある。チャレンジ精神は忘れちゃいけませんね」。
アウトドアから服を街に持ってきたらいいことばかりだった
キャンプ、サーフィン、釣り、スノーボードを趣味とする引地さんは、住まいのある東京でもアウトドア服がメイン。この日はダブルタップスのシャツに、山と道のボトムスでシンプルな装いだ。
「速乾性やストレッチ性など、機能性の高い服は都会でももちろん役立つ。しかも、最近のアウトドアブランドの服は、“ギア感”が控えめなものも多い。
なんなら、プライベートと仕事の区切りが曖昧な今、僕はオンスタイルでも取り入れます。もう少し寒い時季には、このシャツに軽いジャケットを羽織ることも多いですね」。
西崎博哉(MOUSTACHE)、清水健吾、山本雄生、関 竜太、井手野下貴弘、松林寛太、大村聡志、志賀俊祐、品田健人=写真 菊池陽之介、来田拓也=スタイリング 竹井 温(&’manegement)、kyoko=ヘアメイク 加瀬友重、髙村将司、オオサワ系、黒澤卓也、今野 壘、野村優歩、HIROMI YAMADA=文