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シューズとソックスは足裏感覚を重視

大坪航
そんな大坪さん、実は外からは見えないソックスにはこだわりがある。
「タビオの5本指ソックスが調子いいんですよ。発汗量が多いほうだと自認しているのですが、これなら足指同士が直に接触しないので、何かと清潔。
吸水性もよく、これを履いてからは足のトラブルになったことがありません。それに、足指をそれぞれ独立して動かせるので、筋トレのときにもいいんですよ」。
ソックスへのこだわりは、合わせるシューズとの相性も関係しているようだ。
ロードでもトレイルランニングシューズで走る大坪さん。といっても、プロテクション性能の高いタイプではなく、接地感がしっかりあるイノヴェイトを選んでいる。
大坪航
「トレイルロック G 280」は、モデル名の通り片足重量が約280gと比較的軽量なトレイルシューズ。アウトソールにはノーベル賞受賞素材のグラフェンを搭載している。
「トレイル&ランニングショップ『ランボーイズ!ランガールズ!』のランニングチームの、湘南サテライトに所属していることもあって、お店の方にオススメされたもの。これが最初の一足ですね。
アウトソールの凹凸がしっかりしているのでグリップ力が高く、トレイルの水たまりや泥でも滑りません。ほかのシューズと比べて足裏感覚が損なわれないという点も決め手でした」。
とはいえ、トレイルランニングに関してはまだ1年生。レースに出場するにあたってどんなギアが必要なのかはまだまだ勉強中だが、メインのザックで選んだのがコチラ。
大坪航
「KEYNICEというメーカーのランニングパックです。こちらもオンラインで購入したんですが、実際に使ってみて、普通のバックパックに比べると圧倒的に揺れにくい。とくに支障はないというか、むしろ使いやすい(笑)。
とりあえず、これを使って自分に必要な要素を見極めてから、いざ本番レース用のモデルを考えようかなと」。
12月には、自身2戦目となる28kmのショートディスタンスレースを控え、2022年にはいよいよ長距離のトレイルレースに挑戦してみたいとのこと。
最初から完璧を目指さずに、こだわるポイントにメリハリをつけながら、統一感を大事にすること。実践の中で自分にとっての必要を吟味していくこと。
これもまた、ベストなスタイルに出合う近道かもしれない。
大坪航
RUNNER’S FILE 45
氏名:大坪 航 
年齢:36歳(1984年生まれ)
仕事:印刷会社勤務
走る頻度:週2日、1回に約15km
記録:フルマラソン4時間37分(2019年、横浜マラソン)
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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