「Running Up-Date」とは……前編に引き続きご登場いただく大坪 航さんは、鎌倉は長谷駅在住の2年生ランナー。国道134号の海沿いがホームコースで、最近はトレイルランニングにも注力している。
トレイルランナーと聞くと高品質なメーカーものにこだわる姿を想像しがちだが、大坪さんが好んで身に着けているのは、日常に溶け込むシンプルなデザインのアイテムが大半だ。
デイリーユースするなら使い勝手が重要
特定のブランドに強いこだわりがあるわけではない。むしろ頓着がなく、価格や入手しやすさを考慮しつつ、自分なりの使い勝手を追求している。
「手持ちのアイテムの中でマイ定番と言えるのは、ユナイテッドアスレのTシャツかもしれません。速乾性のある生地で、1枚1000円以下で手に入るから、何枚も所有してローテーションさせています。カラバリは40色以上あるけど、買うのはいつも、このヘザーグレーばかり。
これまではスポーツブランドのTシャツも着用していましたが、ユナイテッドアスレのスポーティすぎない雰囲気がしっくりくる。自分のランニングスタイルには、機能的にもちょうどいいですし」。
確かに、湘南の海沿いをゆったりと流すなら、こういった力みのないスタイルの方がハマりそう。
「ショーツ選びに関しては、まだ『コレ!』というゴールにたどり着いていません。比較的、丈が短いほうが足さばきが良いと感じていることもあって、今日はいているのはテスラ。といってもEV(電気自動車)で有名なあのメーカーではなく、『TSLA』と書く、アジア系のスポーツブランドです」。
Amazonなどのeコマースではお馴染みのメーカーで、シンプルで安価なコンプレッションウェアなどが充実しているブランド。大坪さん自身も、オンラインで購入している。
「正直、少し縫製が甘いんですけど(笑)、そこは消耗品と割り切って選んでいます」。
機能とデザイン、ともに大事だからこそ、すべての要素にベストを求めず、ベターを探りながらセレクトするのも、幅が広がって楽しい。
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