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2021.12.19

ライフ

医者の肩書も持つジャズトランペッター、エディ・ヘンダーソン、75年の軌跡

当記事は「FLUX」の提供記事です。元記事はこちら 

アメリカのジャズトランペット奏者のエディ・ヘンダーソン。ハービー・ハンコックからの影響を強く受け、ジャズ界において重要なミュージシャンであり、医者の肩書きをも持つ。今なお現役のエディ・ヘンダーソンのワイキキでのステージにこれまでの軌跡を重ねる。
ハレクラニホテルのバー「ルワーズラウンジ」でのライブに出演した夜、トランペット奏者のエディ・ヘンダーソンは、ダボダボのスーツにペニーローファーを合わせていた。出で立ちは、格好良さの象徴そのものだ。75歳という年齢にもかかわらず、それよりずっと若い音楽的センスがある。
9歳の頃、伝説の歌手であり作曲家のルイ・アームストロングからアポロシアターの舞台裏で初めてトランペットの音出しを教わって以来、ずっと技術を磨いてきたことを考えれば、納得がいく。
ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、デューク・エリントン、カウント・ベイシーという名だたるミュージシャンとの交流は、若き日の彼の人生の象徴といえる。母親は、ニューヨークのハーレム地区にあった高級ナイトクラブ「コットンクラブ」でショーダンサーをしていた。
1920年代から1930年代に全盛期だったコットンクラブには、最も著名なジャズミュージシャンが出演していた。父親は、ビリー・ウィリアムズがリードボーカルを務めるザ・チャリオティアーズのコーラス隊として歌っていた。
1940年代初めに、アメリカで最も人気のあったゴスペル&コーラスグループだ。とはいえ、ヘンダーソンは17歳になるまで音楽を一生の仕事にしたいとは考えもしなかった。当時、トランペット奏者のマイルス・デイヴィスのライブを聴くまでは。
「音楽はずっと好きでした。あのときだったんです。私に光が差し込んできたのは」と彼は振り返る。「あの音色を聞いて、『管楽器でこんなことができるなんて、知らなかった』って思いました」。

音楽のバックグラウンドを持つ彼にとって、音楽を極める道は整っているかのように思えたが、実はスキャットの旋律のように曲がりくねっていた。わずか9歳のときに父と死別し、母が医師と再婚したことで14歳のときに一家でサンフランシスコへ移住した。


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