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トレイルランで走ることへの興味が深まった

トレイルランに出合って、シンプルでありながらその実は奥が深い“自分磨き”のモチベーションが、よりアップデートされた大坪さん。
大坪航
「トレイルランは上りあり、下りありで、平坦な道も木の根や石があったり、ジグザグ蛇行していたりとバラエティに富んでいます。局面ごとに効率のいい重心の掛け方があって、ロードラン以上に工夫すべき要素があります。
上りでは歩くことも多いのですが、そこでも筋疲労を起こしにくい足運びというのがある気がしています。いかにラクをして進むかを探るのが面白いですね」。
日課だった筋トレも、「走り始めるまでは、特に目標もなく続けていた体作り」だったが、今はトレイルランのレースで使える体になることを念頭に置いたものにアップデートされた。
大坪航
「走る距離を伸ばし始めた頃は、一度に走る距離が10kmを超えると膝に痛みが出ていました。おそらく自己流でやっていたからなのですが、ランニングチームに参加してみて自分より速いメンバーを目の当たりにしていると、それがまた刺激になって、『こうしたらもっと速く上手に走れるのかな』とフォーム改善にも意識が向かいます。
膝が痛くなったのも、『もしかしてそこに負担が集中する走り方をしているのでは?』『それならもっと腹に力を入れてみたらどうだろう』と、試行錯誤するのがまた面白いんですよね」。
ランニングの魅力のひとつは、やればやるほど進歩や成長を感じやすいところ。始めた年齢やレベルは関係ない。これがビジネスや、ほかの対人スポーツであれば、そう単純にはいかないだろう。
そういったランニングのフェアさは、自分の中に目標がある限り、モチベーションに好影響を与え続けてくれる。
走るのって、やっぱり良い。それが国道134号の海沿いであれば、文句なしに最高だろう。
RUNNER’S FILE 45
氏名:大坪 航 
年齢:36歳(1984年生まれ)
仕事:印刷会社勤務
走る頻度:週2日、1回に約15km
記録:フルマラソン4時間37分(2019年、横浜マラソン)
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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