「ビギナーキャンパーのトホホな失敗談」とは…… どんなに入念に準備を行っていても、キャンプでは
急なアクシデントがつきものだし、
ギア選びの失敗を実感することは、ままある。
第3回は失敗談とはいえずとも、これからキャンプを始めたい人へ向けた渾身のアドバイスを5つピックアップ。どれもビギナーキャンパーならではの新鮮な意見なり!
アドバイス① これから始める人は一度レンタルを!
初めてのキャンプはできるだけリーズナブルな道具で揃えようと考えている人は多いはず。しかし、スタイリストの松平さんは「そこは我慢して、一度レンタルして考えてみるのがいい」という。
「僕の初めてのキャンプ場は、友人と行った『蓼科タイニーガーデン』でした。そこのキャビン泊ではベッドや布団が用意されていて、キャンプとはどんなものかを知るきっかけになりました。
ラインナップされていたのは、ナンガのシュラフだったり、サーマレストのマットだったり、レンタルなのにどれも一級品。初回でその素晴らしさを知ったら、その後自分で始めるときに道具を選ぶ基準になると思いますし、モチベーションも上がります」。
レンタル設備がない場合は、玄人のキャンプに便乗して同行するのもオススメだ。
体験者
スタイリスト 松平浩市さん(38歳)
キャンプ歴1年。ストリート要素をミックスしたスタイリングに定評のあるオーシャンズ世代スタイリスト。休日も都内が活動圏だったが、キャンプを始めてからは友人や家族と自然の中に身を置く機会が増えた。
アドバイス② タープの設営はいきなり正解を求めない
キャンプ初心者が意外と苦戦するのが、タープの張り方。モデルの滝川ロランさんも同じ悩みを抱えるひとりだ。
「自分が背が高いからだと思うのですが、タープの天井が低くて。きっと張り方が悪いんでしょうね。どうしてもタープの下を移動するときに中腰になってしまい腰がツライです」。
滝川さんがヘキサタープに使っているのは2.8mのメインポール2本。ポールの高さは身長プラス1m強といわれていて十分なのだが、183cmの長身がキャンプでは災いしているのだろう。
写真(上)のレイアウトなら、テント側にサブポールを2本追加するだけでも、屋根の傾斜が少なくなって導線も広がりそうだ。
「いつもトライ&エラーを繰り返して、最適な状態を見つけています。ネットの情報も参考にしながら根気強く試してみましょう!」。
体験者
モデル 滝川ロランさん(42歳)
キャンプ歴約半年。2021年1月に結婚し、友人から結婚祝いでサバティカルのテントをもらったのがきっかけでキャンプデビュー。道具をひと通り買い揃えたものの、物欲が収まらない。
アドバイス③ 火の粉を気にしない服を選ぼう
「キャンプを始めた頃は『家である服でいいや』と思って、登山で使う防水のシェルジャケットを着ていきました。
ですが、焚き火の火の粉が思った以上に爆ぜて、穴が開くのが怖いから結果、脱ぐことに。寒かったです(笑)」とオーシャンズ編集部の田上。
そして、シューズにまつわるこんな体験も。
「キャンプ場は割と足元も整備されているので、脱ぎにくいトレッキングシューズよりも、スニーカーやサンダルのほうがテントでの脱ぎ履きが便利なことにも気がつきました」。
キャンプに着ていく服は、 できるだけ火の粉に強いタフなものを。そして、動きやすいアイテムを選ぶのが吉だ。
体験者
オーシャンズ編集部員 田上 遼(27歳)
キャンプ歴約1年半。もともとは山登りが趣味だったが、アウトドア好きの友人のススメでキャンプの魅力にハマる。最近は、ソロキャンプへ向けて装備を調達中。
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