山好きによるFUNな山服・討論会。ラストは保温着や中間着として携行したい中綿&フリースについて!
見た目でいくか、軽さやコンパクトさを重視するか。メンバーの意見を聞いていこう。
【考察メンバー】
ガク:大石学。モデル。朝サーフならぬ朝登山をこなして撮影の仕事に向かうことも。蝶ヶ岳取材の発起人でもある。元高校球児だけに抜群の体力を誇る。
テツ:柏田テツヲ。フォトグラファー。今回の蝶ヶ岳取材を撮影。ファッション、ポートレート、アウトドアブランドの撮影まで幅広く活躍中。山旅も街旅も大好きなアクティブ派。
カセ:加瀬友重。オーシャンズ本誌コントリビューティング・エディター。今回の企画を担当。お気に入りの山域は奥多摩。低山の単独行を好む。蝶ヶ岳取材では登山口までの送迎を務めた。
カセ 最後は中綿ものとフリースを見ていこうか。実際どんなときに、このへんのミッドレイヤーを使う?
テツ 僕はかなりの汗かきなんで、夏場の行動中にはほとんど使わないかも。ただ高山だと夕方〜夜は夏でもかなり寒いです。テントでくつろいでいるときや、短時間で空身でピークハントするときには便利です。
カセ 汗かきの気持ちは俺もわかる。
ガク 僕も汗かきなんでテッちゃんと同じような感じですね。肌寒くなってくる秋〜冬には行動着として着ることもあります。軽量ですし。このモンベルのジャケット
(1)はリバーシブルで面白いですね。
カセ 毛脚の長いフリースがあったかそう。ゴアテックスの面は防風性、防水性を備えているから、ちょっとくらいの雨なら大丈夫じゃないかな。
ガク ダウンにもリバーシブルもの
(2)がありますね。このデザインはお洒落だなあ。ダウンジャケットというよりはダウンカーディガン。
テツ 胸元の、タテに付いてるポケットってすごく使えるんですよ。山ではマップや行動食を入れたり、街ではパスケースを入れたり。こっちのジャケット
(3)にも同じような位置に胸ポケがついていますね。
ガク これは優秀ですよ。軽くて、動きやすくて、暖かい。パッキングしたときにかさばらないというのも大事な点だと思います。こっちはプリマロフトの中綿入りベスト
(4)か。色でいえばこういう渋いゴールドも好き。
カセ このフリースの色もすごい。鮮やかな、光沢のあるグリーン
(5)で気分が上がるよね。しかもめちゃくちゃ肌触りが柔らかいし。これ着て寝たらいい夢見られそう。あ〜こっちのフリース
(6)も間違いなく気分は上がるね。
ガク これは攻めてますね。派手だけど何となく山っぽいし、ありそうでない柄。大きめのシルエットだから、テントでのリラックスタイムには打ってつけでしょう。
テツ こうしていろんなウェアを見ていると、自分の山のワードローブを一新したくなりますね。
カセ そう。自分は結構意固地だから「山はこの服でいい」なんて既成概念にとらわれていて。でも実際見て、触れて、着てみると「こういうのもアリか」って思う。むしろ頑固な人ほどいろんな山服を試してみてほしいね。自分で検証できたよ(笑)。
鈴木泰之=写真 石黒亮一、平 健一=スタイリング 加瀬友重=編集・文