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2021.09.09

たべる

秋葉原のメイドカフェで、看板娘がプレミアムな人気と心意気を買われていた

「看板娘という名の愉悦」とは……
2018年の2月から始まった「飲食店の看板娘」連載。なんと、今回がリニューアル前最後の回となります。
もともと、お酒の紹介も兼ねた企画でしたが、コロナ禍が続き、それもできなくなり……。ノンアルで続けてきましたが、なんとなく忸怩たる思いがあったのです。とは言え、連載自体は「飲食店以外」も含める形で続きます!
というわけで、飲食店で働くラスト166人目の看板娘はメイドさん。約3年半あれやこれやをねぎらってもらおうと思いまして。
メイドカフェといえば、もちろん秋葉原。
電気街口を出て電波会館を横目に見ながら…。

戦後、電子部品やラジオ部品を取り扱う露店が増えたという。
駅から歩くこと数分。目指す「あっとほぉーむカフェ 秋葉原本店」に到着した。オープンは17年前で、アキバのメイドカフェ文化を牽引してきた店だ。
2階がショップで、3階から7階までがカフェ。
実は初めて入るメイドカフェ。システムを熟読する。入場料が770円、ドリンクは630円からか。
思ったより良心的な料金設定だ。
さて、6階のカフェに入店しよう。
店内には看板娘の姿。
通常ならメニューを見て、ドリンクとフードを注文して、ようやく看板娘のご登場という流れだが、ここはメイドカフェ。
入り口でいきなりのお出迎えとなる。
そして、「ご主人様のご帰宅です! お帰りなさいませ、ご主人様〜!」という大合唱。なんか気分上がりますね。
今回の看板娘はプレミアムメイドの「かげとら」さん。日本酒の景虎から取ったそうだ。年齢を尋ねると「永遠の17歳です」。徹底している。しかし、まだ注文はできない。
「ご主人様がとってもお久しぶりにご帰宅されたということで、お手紙が届いておりました。読ませていただきますね」。
その手紙は「ご主人様、あなたは常日頃からご主人様として素敵に日々を過ごされ、他のご主人様の模範であると認定されました〜!」で始まった。
「その功績を称え、ブロンズカードを贈呈いたします! おめでとうございます!」。
今後、“帰宅”する回数が増えるにつれてカードの色も変わるとのこと。
5回目の帰宅時にシルバーカードにランクアップする。
この儀式を経て、ようやく注文。
感染対策の一環でフードとデザートの提供は中止していたが、現在は再開。
「申し訳ありません。お食事とお飲物を作る妖精さんの力が弱まってしまっていて……」。どこまでも徹底している。では、メイドさんが絵を描いてくれるという「あいちゅモカラテ」(750円)をいただきましょう。


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