③原料の75%がやんばる産! 亜熱帯の風薫る「やんばるスパイスソルト」
沖縄北部のやんばる地域で食に携わる人々がチームを結成し、完成したのが「やんばるスパイス」だ。
沖縄県産のウコンや島唐辛子、島しょうがに、シナモンやクローブを加えたエキゾチックな風味が人気を呼び、最近ではローソン沖縄限定の「やんばるスパイスカレー」など、コラボも続々登場。
全国で購入可能なこちらの「やんばるスパイスソルト」は「やんばるスパイス」に屋我地マースの塩をブレンドしたもの。
「このミックススパイスだけ、
ほかとはまったく別モノ。旨味調味料が入っていないんです。最初にウコンの香りがきて、コリアンダー、しょうが、クミン、最後にシナモンやクローブ、カルダモンが香ります。
スパイスは、素材の味を引き立てる風味なので、食べても旨味自体はない。なので、ほかの調味料と併用すると良いですね」(伊藤シェフ)。
<判定>
「ひと振りでインド料理が完成!」
オリジナル度 ★★★★★
汎用度 ★★★★★
辛み度 ★★★★☆
粗挽き度 ★☆☆☆☆
伊藤シェフの総論
旨味成分が入っていないということは、それこそ何にでも使えて、ひと振りするだけでエキゾチックなアクセントがプラスされます。例えば紅茶に加えれば、チャイのようにも楽しめる。だから汎用度は★5。島しょうがや島唐辛子の辛さが意外と効いているので辛み度は★4ですね。
④ジャンクフード好きの決定版! その名も「ジャンクスパイス」
タコスなどのメキシカンからアメリカ料理までを研究して誕生した「ジャンクスパイス」。
肉&魚料理、サラダでも何でも、これさえかければジャンクフードに早変わりという、メンズにはたまらないスパイスだ。
ハラペーニョやトマト、チーズ、ガーリックなど13種のスパイスをブレンド。野菜や鶏胸肉などのヘルシーフードにかければ、罪悪感なくジャンク味を楽しめる!?
「僕が今まで出会ったことがない風味。特徴的な香りはなくて、ブラックペッパーのような刺激や、かつお出汁のような香りもするし、いろいろな要素が混じっている。
特徴的なようで特徴がない。面白いスパイスですね」(伊藤さん)。
<判定>
「酒も進む! みんな大好き“病みつき味”ココにアリ」
オリジナル度 ★★★★☆
汎用度 ★★★★★
辛み度 ★★★★☆
粗挽き度 ★☆☆☆☆
伊藤シェフの総論
このバランスを再現するのは難しい。特徴的な香りがないと言いましたが、その分、汎用性はすごくある。そこそこ辛いので辛み度は★4。ジャーマンポテトやじゃがいもにかければ、ポテトチップのようなジャンクフード感を楽しめると思いますよ。
<5本目の刺客>「餃子の王将」好きにはたまらない!? 「王将マジックパウダー」の実力は?「餃子の王将」で「鶏の唐揚」を頼むとついてくる謎の粉。それが「王将マジックパウダー」だ。ベースは塩、胡椒、そこに旨味調味料と山椒がブレンドされたシンプルなものながら、病みつきになる人続出。 最近ではコンビニとコラボして、「王将マジックパウダー」付きの「鶏の唐揚げ重」も発売され、話題に!
「胡椒と山椒の刺激は、辛味というよりも食欲を刺激する意味合いが強いんじゃないかな。ほかの調味料との相性もいいから、単品だけじゃなく、味変スパイスとして活躍間違いなしです」(伊藤シェフ)。
<判定> 「どんな料理も味変可能。食欲増進スパイスの王者」伊藤シェフの総論 「ベースは塩・胡椒ですから、どんな料理にも使えて、汎用性はピカイチ。これで塩焼きそばを作ったらめちゃくちゃ美味しいと思いますよ!」(伊藤シェフ)。
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一概にミックススパイスと言えど、まったく個性が違った5本。自分好みの1本を探すもよし、コンプリートして使い分けるもよし。奥深いミックススパイスの世界を探求してみよう!
「本当に使えるアウトドアスパイスとは?」さまざまな種類が続々と発売され、戦国時代真っ只中のアウトドアスパイス市場。どれを選べば良い? 一番使えるのは? スパイス迷子中の人もきっと最強の1本が見つかるはず!
上に戻る 林田順子=撮影・取材・文