説明不要の名品“ラコステのポロシャツ”。大人が着るべき逸品であることに間違いはないが、問題は半袖と長袖、どちらを選ぶのかということ。
そこで今回、半袖派と長袖派それぞれのスタイリストに想いを語ってもらいました!
“ラコポロ”半袖派「真っ赤なフレンチラコに発芽した俺」
スタイリスト
喜多尾祥之さん Age56
台東区浅草生まれの江戸っ子。実生活に寄り添う「豊かな洗いジワこそエレガント」がスタイリングのモットー。魔味探求家元。趣味はゴルフ。
中学1年生のときに真っ赤なフレンチラコ(ポロシャツ)をプレゼントされるまで、実は洋服というものに興味がなかった。
「色の力で変わる自分」に気付いて、ファッション欲が発芽したのを鮮明に覚えている。
そんなクラシックな佇まいの鹿子ポロシャツを着るときは、袖のリブが二の腕にピッタリとくっついて見えるように細工をするこだわりがあるんだ。
襟も詰まって自分サイズに仕込めるし、ランドリーで洗ってから着るというルーティーンは昔も今も変わらずにしていること。今から40数年前、「真っ赤なフレンチラコに発芽した俺」が懐かしいなぁ(笑)。
“ラコポロ”長袖派「こんなに使い勝手のいい服、ほかにあります?」
スタイリスト
井嶋一雄さん
音楽、スポーツ、モードetc……。精通するジャンルは数知れず。それをミックスする手腕に定評がある。最近は、「スーパーカブ110」にどハマり中。
誰もが一度は袖を通したことのある“ラコステのポロシャツ”ですが、自分は長袖派。気がつくと一年中着ています。
インナーにしても良し、一枚で着るも良し、夏は腰に巻いてもいい。こんなに使い勝手のいい服がほかにありますか?その便利さに気付いた数十年前に、感動を覚えました。
しかも長袖なら、選ぶ人が少ないゆえの特別感も味わえます。特にフランスメイドのコットンの風合いは、気持ちが良くて、気兼ねなく洗えるという安心感もあります。
清水健吾=写真 梶 雄太、来田拓也、星 光彦、野上翔太=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文