世界のキャンピングカー・ビルダーの憧れ
そんな最強のオフローダーはもちろん、世界のキャンピングカー・ビルダーからも羨望の眼差しを集めている。
何しろ、誰も行ったことのない未踏の地の景色を楽しむキャンピングカーを作るために、こんな最高のベースカーはないのだから。
例えばジーグラー アドベンチャー社は、各地を点々と旅するにはピッタリな長距離ツアラーとしてウニモグのキャンピングカーを開発。
シャワーやトイレ、キッチン、ベッドなどを備えているのはもちろん、大容量の真水タンクと汚水タンクを備えた。
また探検専用車も手掛けるBimobil社は、U字型のシートユニットと、その上に電動昇降型ベッドを備えた“探検用”ウニモグを販売している。
オーストラリアのアースクルーザー社は「冒険好きの家族やプロの探検チーム向けに」と、ツーリングマシンを作った。
ベッドやキッチンといった食住機能はもちろん、ライブ映像を全世界に発信する機能や、タイヤやホイールを交換するための油圧リフトアップシステムまで備えることができる。
さらに氷点下40℃までの極寒の北極圏や、砂漠や熱帯の猛暑に対応するための耐候性オプションまで用意されている。
ここまで凄いと、もはやこの地上にウニモグがたどり着けない場所などないと思えてくる。
愛車とともに、世界を股にかけ大冒険。なんて夢みたいな話を、夢じゃなくしてくれる1台なのである。
籠島康弘=文