ファッションのプロたちが感動した服を、彼らに“自撮りプレゼン”してもらう本企画。今回はトップス編をお届け!
「バンブーシュート」のメリノウールロングスリーブTシャツ
スタイリスト
佐々木智之さん Age39
屋外フィールドやキャンプサイトでの撮影が多く、スケートボードやサーフィンなども嗜む。山から海まで仕事に遊びに満喫する、アクティビティ実践派のスタイリスト。
メリノウールのベースレイヤーはタイトなシルエットが多い中、これはボディブランドのギルダンに似たルーズシルエット。一枚でも着られるところが気に入りました。
素材が持つ天然の消臭効果と調温、調湿機能で、普段使いはもちろん、キャンプやトレッキングなど、山のベースレイヤーとしても試してみたい。実はありそうでなかったロンT。9月デリバリーなので、届くのが楽しみです。
「ドリス ヴァン ノッテン」の開襟シャツ
スタイリスト
喜多尾祥之さん Age56
台東区浅草生まれの江戸っ子。実生活に寄り添う「豊かな洗いジワこそエレガント」がスタイリングのモットー。魔味探求家元。趣味はゴルフ。
コロナ禍で失われたリゾート感を取り戻すべく、このシャツを手に入れたのは5月のことになる。青山の店に行ってみたけれど売り切れていたから、仙台のセレクトショップに連絡をして取り寄せたんだ。
よくある西洋らしいものではなく、水墨画を彷彿させる東洋目線のパームツリーを鎮座させるあたりにドリス ヴァン ノッテンのセンスの良さを再確認した一枚。ビスコース素材が持つテロテロ感とフワッとしたドレープも気に入っているんだ。
「ビッグマック」のカバーオール
キャル オー ライン デザイナー
金子敏治さん Age48
10代の頃から“メイド・イン・USA”に夢中になって30余年。アメリカのカルチャーと、それにまつわる古着を今も追い求めている。
10代後半から、サーフやミリタリー、ワークといったカルチャーを背景にしたアメリカ古着に魅せられてきました。
このʼ50sのカバーオールは、20年以上前に入手したもので、もはやどうやって出会ったのかはおぼえていないのですが、色落ちの具合、短めの着丈、8〜9程度のオンスなど、すべての要素が自分の理想にドンズバ。
これだけ好条件のものは稀少性が高く、今も袖を通すたびに感動しています。
増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文