リーボックを語るときに欠かせないモデル「アズテック 2」と「クラシックレザー」が初めてタッグを組んだ。
1979年に発売された「アズテック」はアメリカの権威あるランニングマガジン『ランナーズワールド』で五つ星を獲得した知る人ぞ知るマスターピースだ。
オールドファンにいわせれば、リーボックといえば「インスタポンプフューリー」よりもこのモデルだそうだから、ゆめゆめ軽んじることはできない。
2015年、創業年にちなんで世界1895足限定でロンチされた復刻モデルは大いに話題になった。韓国のストリートウェアレーベル、ロマンティッククラウンとのコラボも記憶に新しい。「アズテック」はまさに今、その存在感を高めている。
このたび俎上に載せた「CL LEGACY AZ」は、「アズテック」の後継モデルとして1983年に発売された「アズテック 2」と「クラシックレザー」のエッセンスを共存させたものだ。
念のために解説すれば、「クラシックレザー」は「アズテック 2」と同じ年に生まれたランニングカテゴリー不朽の名作。
スエードとナイロンのコンビがセオリーだった時代に「クラシックレザー」はガーメントレザー(衣料用天然皮革)を纏った。足を入れた者は例外なく、そのしなやかなフィット感にのけぞった。
スニーカーにガーメントレザーを採用するというアイデアは、’80年代のフィットネスブームを牽引したリーボックの“最先端”を応用したものだった。
前年の82年に登場し、一世を風靡したフィットネスシューズ「フリースタイル」がその嚆矢である。
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