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2021.09.08

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世界の「朝ごはん」を提供。旅気分を味わえるレストラン

当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら
WORLD BREAKFAST ALLDAYでは、2カ月ごとに異なる国の朝ごはんを味わうことができる
日本にいながら非日常を体験できる場所として、注目を集めているレストランが存在する。東京の外苑前と吉祥寺にあるWORLD BREAKFAST ALLDAYだ。
WORLD BREAKFAST ALLDAYは、「朝ごはんを通して世界を知る」をコンセプトに、世界各国の伝統的な朝ごはんを提供している。
レギュラーメニューとして、イギリス、アメリカ、台湾、フィンランドの朝ごはんのほか、今年だけでも、トルコやチェコ、スイスなど5カ国のスペシャルメニューを提供してきた。特徴的なのは、メニューが2カ月に1回変わるシステムだ。

朝ごはんに凝縮される「その国らしさ」

世界各国の朝ごはんを提供するという興味深いサービスは、どこから生まれたのだろうか。
実はオーナーの木村顕さんは、一級建築士という異色の経歴の持ち主。もともと日本の建築文化に関心があり、その日本文化を体感してもらいたいという想いからゲストハウスを運営していたこともある。
同店をオープンさせたのは2013年。立ち上げのきっかけは、宿泊者とのコミュニケーションにあったという。
「さまざまな国の観光客と互いの文化について話す機会が多くありました。とはいっても、漠然と文化について説明するのはなかなか難しかった。そのとき、たまたま自国の食文化について話してくれた人がいて、その国ことをよく知ることができたんです。『食べる』ことは誰しもが行うこと。話も弾みました」
オーナーの木村顕さん。一級建築士であり、栃木県日光市で日本の伝統的な家に泊まる宿泊施設「日光イン」も運営していた
昼ごはんでも夜ごはんでもなく、なぜ朝ごはんなのか。その理由について、木村さんは「『その国らしさ』が凝縮されているから」だと話す。
「例えば、日本料理と一口に言っても、そこにはお寿司や天ぷら、ラーメンなどさまざまな料理があります。しかし、日本の朝ごはんと言うと、白ご飯に味噌汁に焼き魚と、伝統的な型が思い浮かんできますよね」
気候や風土によって使用する食材は異なり、宗教や風習によって食材への接し方も変わってくる。こうした各国の特色が詰まった食文化が、朝ごはんに象徴されているというのだ。
2013年、外苑前に1号店をオープン。2020年には吉祥寺にも進出した
店内で提供される朝ごはんの横には、その国の食文化や気候、歴史などを紹介したカラフルなリーフレットも置いてある。まさに、「朝ごはんを通じて、世界を知る」という店のコンセプトを体現した計らいだ。

現地の味を目指した2カ月間のメニュー開発

WORLD BREAKFAST ALLDAYは8年前に1号店をオープンして以来、40カ国以上もの朝ごはんを提供してきた。なかには、イランやマレーシア、モンゴルなど、日本ではなかなか食べることができないような珍しい国のメニューもある。
どのようにしてメニューを開発しているのかも気になるところだ。
「メニュー開発の際には、大使館や航空会社、また日本に住んでいる外国の方に協力してもらっています。目指しているのは、日本人好みにすることではなく、本場の朝ごはんを再現することです」


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