スニーカーは基本的に、履き込むほどに劣化していく。でも逆に“味が増す”としたらどうだろう? デニムみたいに。
そんな将来有望なスニーカーがナイキから登場する。
ソールからアッパーまで、すべてを藍で染めた日本限定の「ISPA ドリフター」だ。濃淡ある藍色が美しく、その佇まいはもはや芸術品のよう。
染色を手掛けたのは、徳島県を拠点に活動する若き藍染師集団「ブアイソウ(BUAISOU)」で、その卓越した技術は海外でも高い評価を受けている。
藍染の原料となる植物の栽培に始まり、染色、仕上げまで一貫して行うブアイソウが、一足一足手染めした今作。染め上がりはすべて異なり、同じモノはない。
アッパーに使われたスエードや天然のヘンプ、ヒールクリップのコルク、ミッドソールの合成ゴムなど、素材により染まり具合も異なる。それがまた独特の表情を醸し出すのである。
もちろん、機能性も抜かりなし。ミッドソールには、ナイキの最高峰ランニングシューズに使われている「ナイキ ズームX」をリサイクルして採用し、高い反発性と軽量性を実現。1日中快適に履き続けることができる。
ということで、見事手にできた人は、届いた日からデニム感覚で育てるといいのかも。何せ、履いて味が増すうえに疲れないのだから。
販売は8月31日(火)から
ナイキ スニーカーズ、ナイキラボ MA5、ドーバー ストリート マーケット 銀座、一部ナイキ取扱店にて。
履き潰すのではなく、履くことで自分だけの価値を生み出せる前代未聞のナイキ。「愛でるだけが楽しみではない」ことを知る本当のスニーカー好きなら、経年優化が導く価値の本質がわかるはずだ。
[問い合わせ]ナイキ 0120-6453-77ONE-HALF=文