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「1955 501®」
ワークウェアから脱却する足がかりとなった一本

「1955 501®」3万800円、Tシャツ9240円/ともにリーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)※9月末発売予定
東部進出に成功し、その名を全米へ知らしめたリーバイス®ジーンズ。
マーロン・ブランドをはじめとするハリウッドスターたちが着用し、スクリーンで躍動し始めるとさらにマスへ浸透。特に若者への影響力は絶大で、“自由と反逆のシンボル”としてバイカーや不良たちに親しまれ、あまりの熱狂ぶりにジーンズの着用を禁止する学校まであったとか。
また、マリリン・モンローもはいたことで、女性の強さや美しさを表現するアイテムとしても知れ渡ってゆく。
「1955 501®」にはアンチ・フィットシルエットが採用され、後に「ビンテージジーンズの完成形」とまで評された。
「この時代のアメリカでは、リーバイス®ジーンズだけでなく、工業化の波に乗ってあらゆるものが生まれました。テレビも爆発的に普及し始め、音楽カルチャーなども醸造されていった『黄金期』と呼ばれる時代ですが、リーバイス®ジーンズも時代の立役者だったと思いますよ。ヘビーワーカーや退役軍人だけでなく、一般市民にも親しまれるようになったのは、やはりこの年代でしょう」。
ゆったりしたヒップ周りも「1955 501®」の特徴。このモデルを境に、レザーパッチから紙パッチに変更されたことでも知られる。
当時の一本を再現し、まるで所有者の愛着を表すかのよう加工したのがこの新作である。
501®ならではの各種ディテールはもちろん、ヒップ部分をゆったりと受け止めるアンチ・フィットの仕立て、さらには501®ならではのボックス型のストレートシルエットは、ビンテージ・リーバイス®を知る大人たちにとっても納得の一本ではないだろうか。
絶妙な色落ち具合に、藤原さんも「さすがのリアル感」と絶賛。
ドカンとした直球的なストレートも、やはり501®の特徴ですよね。きれいにサーッと縦に落ちたシンプルな表情もいい。その色味の絶妙なニュアンスをよく表現できていると思います。リーバイス®の加工を一手に引き受けているファクトリーへ足を運んだこともありますけど、こだわりや技術に驚きました。これもさすがのリアル感ですね」。
リーバイス® ビンテージ クロージングの詳細はこちら 

藤原さんは「オリジンにとことんこだわる気持ちもよく分かりますが」と断りつつ、次のように続ける。
「市場に出回っている古着はもう枯渇気味になっていて、目にする機会も昔より少なくなっているような気がします。そう考えると、こうして目の当たりにできるという意味では、リーバイス® ビンテージ クロージングの復刻モデルはとてもありがたい存在ですね」。
なにぶんオリジナルは高額で、いまだに右肩上がり。出合うことも買うことも簡単なことではないが、これなら気軽に満足しながら楽しめるに違いない。
 
[問い合わせ]
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501
www.levi.jp
山本 大=写真 星 光彦=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 菊地 亮=取材・文

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