驚きのカラーサファイアという展開
ウブロがサファイアクリスタルに求めたのは、透明化ばかりではない。
これまでにブラック、ブルー、レッド、イエローなどのサファイアケースを採用してきたが、新たに発表した世界初のオレンジサファイアはいつにも増して新鮮に感じられる。
“アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)”というコンセプトに従って、常に最先端の素材を追い求めるウブロにとって新素材の開発は命題そのもの。
チタニウムとクロミウムを取り入れることで実現した世界初となるオレンジのサファイアクリスタルは、ビタミンカラー特有のポップでポジティブな雰囲気に溢れている。
12時位置のマイクロローター、6時位置のトゥールビヨンをダイヤル側から鑑賞できる自動巻きトゥールビヨンムーブメントは、オレンジのサファイアケースの魅力を引き立てるにはうってつけで、「超」がつくほどの複雑機構でありながら、軽やかな雰囲気が楽しめる。
遂には“レインボーの石”とも邂逅を
ウブロのブランドコンセプトからも理解できるように、ユニークな異素材の組み合わせは数々のヒットに繋がっている。
それまでタブーとされていたゴールド×ラバーストラップの提案によって革命を起こし、2005年の「ビッグ・バン」発表で確固たる地位が確率されたのは、腕時計に明るい方ならよくご存知だと思う。
新作「スピリット オブ ビッグ・バン トゥールビヨン サファイア レインボー」で披露したサファイアクリスタルケースとカラーストーンの邂逅は、必然とも言えるマッチングである。
ベゼルにセットされたルビー、ピンクサファイア、アメジスト、ブルーサファイア、ブルートパーズ、 ツァボライト、イエローサファイア、オレンジサファイアらの色とりどりのカラーストーンは、虹を表現したものだ。
この通称“レインボー”と呼ばれるジェムセッティングは、トレンドの真っ只中にあるスタイルであり、時計の新たなステータスシンボルとして世界的な注目を集めている。
[問い合わせ]LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ03-5635-7055戸叶庸之=文