「愛しのパタゴニア・バギーズショーツ」とは……街に海に、あらゆるシーンで活躍するパタゴニアのバギーズ。愛好家として知られる業界人に、その魅力とともに着こなしへのこだわりを聞く本企画。
続いては、グレゴリーの屋台骨を支える中島健次郎さんだ。
本気のモノ作りと適度な遊び心のバランスがいい
渋カジブームを受け、デニムやスウェット、ワークブーツなどを好んできた中島さんだが、アウトドアウェアとの出合いにより、ファッションのベースもガラリと変わった。
「ヘビーデューティなアメカジって正直、生活に即してない部分があるじゃないですか。夏にデニムは暑いしブーツは重い。でも、アウトドアウェアは軽くて動きやすいし、夏は涼しく、冬は暖かい。こんな快適で格好いいものがあるんだと思いました」。
以後、クライミングやサーフィンなどのアウトドア・アクティビティに傾倒し、「その過程でおそらくパタゴニアのバギーズとも出合っているはず」と振り返る。
当初は特別意識していたわけではないが、今では休日はもちろん、出張などでも欠かせないアイテムとして活躍中だ。
「よくグレゴリー関係で東南アジアやアメリカへ出張に行っていましたが、バギーズがあれば大半は事足ります。汚れてもシャワーですすいで干しておけば一晩で乾く。荷物も少なくて済むし、涼しい。ビーチや街も気兼ねなく歩けて、そのまま海に入ることもできますからね」。
今回用意したアイテムには、パタゴニアの魅力が凝縮されているという。
「今はいているバギーズのカラー名は『メロン』で、おそらくメロン柄からきていると思うんですよ。他にも、いい色が出てるなぁと反射的に手に取って、カラー名をみたら『サーフボード イエロー』って書いてあったり。
モノ作りは本格的だけど、表現に関してはユルかったりもする。本気と冗談の掛け算がいいですよね。このバランス感がパタゴニアらしさなのかなって思います」。
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