証言⑤「実は、少しづつ荷物を実家に運び出しています」
A子 もうさ、最近は「別々に住みたい」と思うようになってきて。
実は、すでに少しづつ荷物を実家に運び出してます。
――マジっすか??C子 子供が巣立ったら別の道っていうのは私も考えていること。お互い好きな道をね。まだ夫には伝えていないけど、本気で考えてる。
――ええっ、C子さんまで。C子 やっぱり、
子供が小さかった頃の夫の悪態が忘れられないのよね。それがずっと尾を引いていることは確か。
A子 旦那、自分を犠牲にできないパターンが多くない? どんなに眠かろうが辛かろうが、子供が夜泣きしたら起き上がって世話しなきゃいけない。それができる男の人は私の周りには皆無。
C子 ママは、子供に振り回されながら、仕事もなんとかこなすわけ。時間を気にせず、自由に仕事ができることを有り難く思え! 保育園まで送り迎えするママチャリを漕ぎながら、そう思ってた数年前のことを昨日のことのように思い出すわ。
――ではここで一句。「もう確定 子供巣立てば 別の道」お後がよろしいようで。全員 よくないっ!!
◇
育児期に溜まっていた鬱憤は、どうやら時が経った今でもまだまだ解消されていない模様。というよりも、しこりとなっていまだ妻たちの中にくすぶっているようだ。
いつ爆発するか分からないその不満、大事になる前に、日頃から少しづつ鎮火作業をしていくことをおすすめする。
「聞かなきゃ良かった、妻の本音」とは……なんか最近、妻がつれない、怒りっぽい……そんな心当たりはない? 見慣れた妻の表情の裏にある本音とは? そこには、ずーっと抱えている夫への不満や価値観のズレが。怖いけど、覗いてみよう“奥様座談会”。
上に戻る 佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文