豊かで興味深いヒストリーがある腕時計は特別だ。往年の名機の誕生秘話や辣腕時計師の偉業など、知るほどに関心が湧いてくる7本を紹介しよう。
モダンダイバーズの規範をアップデート
BLANCPAIN
ブランパン/フィフティ ファゾムス オートマティック
1735年創業という長い歴史を持つブランパンは、1953年、フランス海軍精鋭部隊用に「フィフティ ファゾムス」を開発。視認性の高いダイヤルにロック機構付き回転ベゼルを備え、その後のダイバーズウォッチの規範となり、“モダンダイバーズの祖”と言われる。
その精神を受け継ぐ現行の「フィフティ ファゾムス」コレクションの中でも、この直径45mmのチタンケースモデルは軽量かつ強靭で、存在感も抜群。防水性能は300m。名機の進化が、現代のライフスタイルに寄り添う。
伝説の時計師が手掛けた航海用時計に捧ぐ
BREGUET
ブレゲ/マリーン クロノグラフ 5527
欧州列強が航海術の進化で覇権を争った18〜19世紀、船に搭載する高精度マリーンクロノメーターの開発が急務となっていた。稀代の天才ブレゲもフランスの王国海軍時計師の称号を得て、数々のマリーンクロノメーターの名品を製作している。
それに範を求めたこのモデルは、潮風にも強く軽量なチタンケースを採用し、スポーティなマリンモチーフとクラシックさとを融合させた。現代にブレゲが生きていたら、こんなマリーン・ウォッチを作ったのでは?そんなロマンが漂う。
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