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東京マラソンで気が付いたランニングの楽しみ方

「そんな自分なので、ランニングを人にすすめることはまずありません。バスケットボールやサッカーなどのチームスポーツや球技はそのアクティビティ自体が楽しいですけど、ランニングはエンデュランスすることに面白さがある。だから万人に向いているとは思えないんですよね。
ただ、走りさえすれば間違いなくストレス解消になるんですよ。例えば、その日仕事でモヤモヤすることがあっても、走りさえすればすっきりリセットされる。10km程度の走行距離なら脚の疲労よりも心身の疲労が取れるほうが勝つと思います」。
鈴木武史
最初は何の変哲もないロックTシャツに、アディダスのスーパースターという格好で走っていた。幸運だったのは、東京マラソンに応募してみたことだという。
「なんやかやで3年ほどタラタラと走っていたのですが、ふと思い立って東京マラソンに応募してみることにしました。それまで東京マラソンの存在は知っていたのですが、自分がその大会に出るという発想がなくて。
でもある日『これってオレもその気になれば出られるんじゃん』と気が付いて、軽い気持ちで応募してみたら幸運にも当選しちゃったんです」。
なんともうらやましい話だが、初マラソンはわからないことだらけ。いろいろと情報収集していると、ランナーの間ではサブフォー(4時間切り)というタイムが、ひとつの勲章になっていることがわかった。
鈴木武史
「だからサブフォーを目指したいなと。このときは後半潰れて、4時間11分ほどで目標達成できなかったのですが、大会に出走して目標をクリアしていくうれしさや、楽しみ方があることに気が付きました。
去年はコロナ禍でフルマラソンは走れませんでしたが、それまでは毎年3〜4本はフルマラソンを走っていました。やっぱり走ることが性に合っていたんでしょうね」。


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