普段使いを兼ねるなら「アップルウォッチ」
2位以下はどんぐりの背比べ状態だったが、アップルウォッチの愛用者が5名と大健闘した。
「時計にさほどこだわりがなく、
普段使いの時計としてシームレスに着け続けていられます。週末にしか走らない自分にとって本気系スポーツウォッチはトゥーマッチ。
ファッションとして成立するのもいいんですよ」と、コーエンで企画課長を務める「自称オジさんランナー」の
沼田真親さん。
沼田さんはアップルウォッチのベルトやソックスなどの小物で白を効かせ、ヌケ感のあるコーディネートを実践。
iPhoneと相性が良く、アップル対応のアプリが使用でき、電子マネーにも対応している……すなわち「スマホを携帯して走りたくない」というランナーにも向いている。
「ランニングが習慣になってからは、普段使いの時計もアップルウォッチになりました。僕は『ナイキ ラン クラブ』のアプリを使っています。
走るときは余計なものを持ちたくないので、スマートフォンを携行しないこともありますが、アップルウォッチは必ず着けています。
クイックペイで飲食できますし、何ならバスに乗って帰宅することもできますから」(
武田裕二郎さん)。
シンプルにして必要十分。アップルらしいスタイリッシュなデザインも魅力だ。
山を越え谷を越えるトレイルランナーはスントがお好き
そのほかの傾向として、トレイルランナーにはスントの愛用率が高い。その証拠に、スントユーザー5名のうち、5名全員が熱心なトレイルランナーだ。
全世界のトレイルランナーが憧れる、モンブラン山塊のUTMB170kmを完走した
吹田郁さんもそのひとり。
ダイビング用の潜水時計が出自で、アウトドアフィールドで使えるタフさをウリにするGPSウォッチとして評価が高く、アウトドアウェアやギアの延長線上にあるデザインも人気の一因だろう。
また、服好きランナーならではの愛用ウォッチとして、アラフォー以上の腕にはG-SHOCKがチラホラ目立っている。聞けばストリートファッションの感覚と、街着目線の色使いで遊べるのがポイントとなっている模様だ。
♢
ランニングウォッチの世界は日進月歩。1964年の東京五輪ではまだ腕時計サイズの電池式時計が存在していなかったのだから、一般ランナーにとってはホント恵まれた時代なのである。
「ランニング効果をアゲるギア」とは……総勢40名のランニングライフを追いかけてきた連載「
Running Up-date」。そこで取材をしたリアルランナーが履いていたシューズは? 着ていた服は? 時計は? 何かとアガるランニングギアまとめ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文