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ナイキACGの3つの名作

並み居るライバルの中でも、ナイキACGは唯一無二の存在感を放っていた。それはナイキがパフォーマンスシューズの分野で培ったノウハウと、ほかと一線を画す革新的なコンセプトのおかげだった。

ブランド名のACGとは“オール・コンディションズ・ギア”の略。彼らはあらゆるフィールドに対応できるプロダクト作りを目指していたのだ。
そんなアプローチが結果的に、ストリートでも映えるシューズやアパレルを生み出し、ファッション感度の高い若者たちを魅了していった。
と、少々前置きが長くなったが、今なお名作と語り継がれるシューズの一部を紹介しよう。

① クロストレーニングのために生まれた高性能シューズ

1991年に登場した「エア モワブ」。こちらは2019年に発売された復刻モデルで、アメリカ最大の高級百貨店、ノードストロームのクリエイティブ部門で副社長を務めるオリビア キムによるアレンジが加えられている。
ナイキ ACGの傑作のひとつ「エア モワブ」。モデル名はアウトドアスポーツのメッカ、アメリカ・ユタ州のモアブに由来する。
デザインは、エア ジョーダンやエア マックスシリーズも手掛けたティンカー・ハットフィールド。
独自のクッショニングシステムの「ナイキ エア」、シュータンと一体になったブーティ構造「ハラチ フィットシステム」など最新のテクノロジーが搭載され、ナイキACGのコンセプトを体現する一足として、その名を轟かせた。


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