釣竿界のベントレー=55万6600円也
釣りは、魚との格闘だけでなく、美しい自然を満喫できることも魅力。
なかでも、綺麗な山間の川をフィールドにした鮎釣りは“ツウな遊び”として知られ、その分、ギアにもこだわりの逸品が多く用意されている。
そこでこの「エクセルシオ ノブレス」。老舗・がまかつが手掛けた専用竿は一本、なんと55万6600円だ。
針にかかった鮎が逃げないよう、竿は柔軟にしなることが求められる。高い反発性を持ちながらも、決して折れない強靭性。それでいて、細かなロッドコントロールを可能にする軽量性も必要だ。
そんな理想を追求しまくった結果、素材に採用したのが超高弾性カーボン。
これはとにかく扱いが難しく、がまかつの熟練した職人にしか製造できないのだとか。そのほか、竿と人を一体化させる企業努力は山ほどあれど、当然すべてを明かすことはできないので、感動のつづきは手に持って確認してみて。
また、専門の色付け師によって描かれる美しい装飾にも目を奪われる。朱色をベースに黒と金で彩った竿は、もはや伝統工藝品のようだ。
好事家にとってこれを手にする喜びは、もはやプライスレスといえるのかもしれない。
ということで、「バズローX」と「エクセルシオ ノブレス」が欲しくなった人、我々が用意した言い訳を駆使して、身近な大蔵省にプレゼンしてくれたまえ。
[問い合わせ]マットボルトガレージhttp://mbgarage.jp/がまかつwww.gamakatsu.co.jp村野いつき=文