「Camp Gear Note」とは……梅雨明けの気配が漂い始めると、テレビやラジオがしきりに熱中症や脱水症状の注意喚起を叫び始める。
対策としてはこまめな水分補給が大事だというが、ただ水分をたくさん摂るだけでは、体が吸収せず、逆に体調不良の原因になってしまうことをご存知だろうか。
「塩分も一緒に摂ったほうが良いんでしょう?」と思ったあなたは、半分正解。
実は、大量に発汗した場合は、糖分を摂ることも大切。塩分と同時に補給すると水分吸収を促進してくれるのだ。
『日本スポーツ協会』によると、0.1〜0.2%の食塩と4〜8%ほど糖質を含んだ飲料が好ましいそう。しかし、人間は日常生活で1日に2.5Lもの水分を排出する。その水分量を、甘くて塩っぱい飲み物ばかりで補い続けるのはしんどい。
そこで、今回は山登りを楽しむハイカーたちから、夏バテ対策の知恵を拝借してみたい。
基本は水分+塩分+糖分
運動量の多いハイカーたちは、水分だけでなく、食事とは別に「行動食」と呼ばれる軽食をまめに摂りながら歩いている。動き続けるためのカロリーと塩分、糖分を効率的に摂取することが目的だ。
何を食べるかのルールはなく、好み次第で自由に選んでOK。お菓子でもフルーツでも良い。疲れていても喉を通るよう、彼らは好きな食材を組み合わせて持ち歩いている。
それぞれが好みでミックスした行動食は、「トレイルミックス」とも呼ばれる。夏場は、街でもこのトレイルミックスをハイカーのように持ち歩き、水分と一緒に食べると効果的な夏バテ対策になるだろう。
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