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トライアスリートにとってのランニングとは?

「実はトライアスロンの3種目の中で、ランニングがいちばん苦手なんです」。
と菊池さん。だからこそランニングが面白いと言う。
「3種目のうち最後にくる種目で、レース本番だと体力的にも限界が近いから、ひたすら耐える時間になります。だからこそ、走れていると楽しいですし、苦しいのは苦しいんですけど、そこをコントロールしてうまく乗り切ることができたら、いちばんうれしい種目でもあるんです。
ほかの日本人トライアスリートと比べると、自分にとってランは“弱点”なのですが、大柄な欧米人の中に混じるとそうでもない。そんなところもやりがいがありますね」。
菊池朋明
「ランニングはフォームが変わるだけで直にパフォーマンスに反映されるんですよ。良いフォームをキープできれば、それだけ楽に速く走れるようになる。そのダイナミズムが面白いですね。
ランニングのトレーナーさんについてもらって助言を受けたり、ランニングの動画をSNSにアップして、仲間からフィードバックをもらったり、いろいろと試行錯誤しています。苦手種目だからこそ伸びしろを感じられるし、レベルアップのための“やりこみ要素”が面白いんです」。
目下、狙っているのはアイアンマンでの9時間切り。日本人の著名トライアスリートやスポンサードアスリートでも容易なタイムではなく、一介のアマチュアとして達成すればかなりのものだ。偉業達成にはランでのパフォーマンスがカギを握っている。


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