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2021.07.23

時計

味を出したい腕時計がモンブラン&チューダーから。数年後の姿はどうなる予定?

かつて時計の傷はデメリットでしかなかったが、デニムやレザーの経年変化がファッションとして受け入れられると、時計界にもこの概念が浸透。特に最近では、緑青が浮かび上がるブロンズケースに人気が集まっていた。
そんななか今年は、異なる素材で経年変化を楽しめるふたつのモデルが登場。
経年変化は次のステージへ。「モンブラン」&「チューダー」のブロンズではない“味出し”腕時計
[モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18]傘下に収めた時計工房ミネルヴァのDNAを継ぐモンブランは、独自のアプローチでヴィンテージテイストを表現。素材の色みに調和したグリーンのインデックスや針が美観を強調し、うず巻き型のタキメータースケールも備える。限定18本。K18ライムゴールドケース、44mm径、手巻き。4万9500ユーロ[時価]/モンブラン 0800-333-0102
まずモンブランが採用したのは、K18ライムゴールド。金75%に、銀と鉄を割り金した素材は、使い込むほどに淡い黄みがかったグリーンに変化するという。
[ブラックベイ フィフティ-エイト 925]自社開発のシルバー素材インカンデセントシルバーを、ダイバーズウォッチ「ブラックベイ」に採用。サテン仕上げのマットな質感に、ベゼルやダイヤルのトープカラー(グレージュ)が馴染む。シルバー925製ケース、39mm径、自動巻き。46万7500円/チューダー(日本ロレックス / チューダー 03-3216-5671)
一方のチューダーは、シルバー925製ケース。一般的にシルバーは黒ずみが生じ、経年変化を楽しみづらいとされているが、独自配合によりマットな質感を獲得。さらに輝きを保ったまま緩やかに使用感が残っていくという画期的なものだ。
経年変化素材に魅力的な選択肢が増えたことは、うれしくも、悩ましい。
 
※本文中における素材の略称:K18=18金
柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文


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