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キャンバス地のスニーカーは洗濯機に放り込め!

勝川さんによると、スニーカーは汚れの程度で洗い方を変える必要があるようだ。
「間違えた方法で洗うと汚れが落ちないだけでなく、素材が傷んでしまう恐れもあります。しっかり汚れを落とすなら洗濯機で丸洗いした方がいいでしょう」。
近くで見るとだいぶ汚れが目立つが、果たして綺麗になるのだろうか?
手洗いが基本かと思っていたが、どうやらそうではないらしい。もちろんレザー素材のスニーカーなどは洗濯機で洗えないものもあるが、合成レザーやキャンバス地、ナイロンといった素材であれば、問題なく洗えるという。そこで今回は、特に汚れが目立つヴァンズを洗濯機で洗うことにした。
[左から]「エム・モゥブレィ」のステインリムーバー、「オキシクリーン」の酸素系漂白剤。
【使った道具はこちら】
・オキシクリーン(酸素系漂白剤)
・台所用漂白剤
・ステインリムーバー(汚れ落とし)
・マイクロファイバータオル
用意するものが多いと思うかもしれないが、ほとんどがドラッグストアや100円均一で買えるものなのでご安心を。
唯一ステインリムーバーはドラッグストアに置いてない場合が多いので、Amazonなどで事前に購入しておいた方が賢明だ。
シューレースは外し、あらかじめ台所用漂白剤につけ置きしておく。

【洗う手順はこちら】
①シューレースとソールの目立つ汚れを事前に落とす
②酸素系漂白剤につけおき
③洗濯機で洗う
④よく乾くまで陰干し

「洗濯機で洗うからといって、そのまま放り込めばいいわけではありません。洋服を洗濯するときもシミ抜きをしたり、襟の汚れを下洗いしてから洗濯機に入れますよね。それと同じでスニーカーも汚れが目立つところは事前に綺麗にしておきましょう」。
そういって勝川さんが手に取ったのは、革靴の汚れ落としに使う「ステインリムーバー」と「マイクロファイバータオル」だ。
「マイクロファーバータオルは、汚れをしっかり落とせるうえに素材を傷つけないのでとても重宝します」と勝川さん。
少量のリムーバーをタオルに付けて、ソールを擦りながら汚れを拭き取っていく。この部分の汚れが落ちるだけでも印象が少し変わった気がする。
上のスニーカーがソールの汚れを落とした方。これだけでも見た目は俄然良くなる。
ソールの汚れを落としたら下準備は完了。いよいよスニーカーを洗濯機で洗っていく。靴と一緒にスプーン一杯ほどのオキシクリーンを入れ、1時間ほどつけおきしてから「すすぎ2回コース」を選びスイッチオン!
今回使ったのはドラム式洗濯機だが、縦型でももちろんOK。
「自宅で洗うときにまず悩むのが、“どんな洗剤を使うか”だと思います。一般的な洗濯洗剤はアルカリ性が多いですが、紫外線に当たると化学反応を起こして黄ばんでしまうことがあるんです。
スニーカーを自分で洗うとアッパーが黄ばんでしまうのも、その所為です。だから靴に洗剤が残らないように、よくすすぐことが大切です」。
オキシクリーンも弱アルカリ性の酸素系漂白剤ではあるものの、洗濯機ですすげば問題ないとのこと。酸素の力で汚れを分解して除菌や漂白もできる。
洗濯ネットには入れず、そのまま洗濯機に放り込んでしまって大丈夫! ちなみに靴は2〜3足まとめて洗っても大丈夫だそうだ。
「靴から漂う悪臭は、繁殖した“菌”が原因です。除菌効果がある洗剤で洗うことで染み付いた臭いも一掃できます」。
あとは洗濯機に任せて待つこと約45分。脱水後に風当たりのよい日陰に吊るし、完全に乾いたら洗濯完了だ。そして洗い上がりは……こんな感じ。

全体的に黒ずみ、薄汚れていたアッパーは、本来の白さを取り戻している。かなり綺麗になった印象だ。ソールに至っては、ほぼ新品のようにも見える。

入念にすすぎをしたおかげで、黄ばみが気になることもない。自宅で洗ってこれだけ綺麗になれば上出来だろう。


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