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家族が揃って良いエナジーに

こうして、2016年2月にカフェがオープンした。当初は、通りがかった友人が数人来てくれれば成功だと冗談を言っていたが、今はラナレーンの仲間が常連客となり、毎日のように足を運ぶ。
ディクシーさんの1日は、授乳とフェニックスのお弁当作りから始まる。それから、できるだけたくさんのことを終わらせるのだ。家にもアーヴォにも、ロージーをあやすためのコーナーを作った。
ディクシーさんにとって家族と仕事のバランスを保つのは、綱渡りというよりも水彩画を描くことに近い。美しく、混沌としながらもすべてが混じり合い、うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあるといった具合だ。
家族の週末は、主にフェニックスが指揮権を握っている。両親が仕事にかかりきりになっていると思うと、指令を発動するのだ。
4人が揃って、家族のいちばん良いところが出てくる。エナジー。ポジティブなヴァイブス 。これらは、ディクシーさんがフェニックスに望むすべてだ。時折、ほかの子供たちを見て同じように振る舞ったほうがいいのか迷うフェニックスに、ディクシーさんはこう声をかける。
「あなたらしくすればいいのよ」と。

アーヴォのスペシャルメニュー

ローズ家の冷蔵庫には、オーストラリアの朝食の定番である、オーツをひと晩寝かせたバーチャーミューズリーが入っていることも。
お気に入りのカフェで作り方を習ったディクシーさんが、手軽な朝食やすぐ食べられる軽食としてよく作っているそうだ。アーヴォでもスペシャルメニューとして登場するが、簡単なのでぜひディクシーさん秘伝のレシピで試してほしい。
【材料】(8人分)
ロールオーツ 2カップ
小さくカットしたリンゴ 1個分
クルミ、またはお好みのナッツ類 1カップ
はちみつ 1カップ
お好みの種類のミルク 1カップ
りんごジュース 1カップ
ギリシャヨーグルト(または自家製のココナッツヨーグルト) 1カップ
レーズン 1/2カップ
小さくカットしたドライアプリコット 1/2カップ
材料をすべて混ぜ合わせたら蓋をして、冷蔵庫でひと晩寝かす。食卓に出す前に、フレッシュフルーツやピューレをあしらう。
 
ジョン・フック=写真 アナ・ハーモン=文 上林香織=翻訳
This article is provided by “FLUX”. Click here for the original article.


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