■泥道、雪道どんと来い「シトロエン C3エアクロス」
ポップなコンパクトカーC3とエンジンやトランスミッションは同じだけれど、エクステリアがポップなSUVに仕立てられたのがC3エアクロス。
最低地上高はC3と同じ160mm、2WDのみだが、独自のグリップコントロールがアウトドアでの走破性を担保してくれる。
これ、スノーモードやマッドモード、サンドモードが備わり、それぞれの路面状況(雪/泥/砂)に応じて適切に駆動力をコントロールしてくれるので、キャンプやアウトドアスポーツにも気軽に行けてしまうのだ。
後席は左右独立してスライドでき、最大限前にスライドさせれば(もちろん人は座れる範囲で)ラゲージ容量は410Lから520Lに。
リアシートを畳めば1289Lまで拡大できるから、遊びのギアもバンバン放り込める。小さくても遊びにガシガシ使える一台だ。
■ヨーロッパ1位の「ルノー キャプチャー」
このカテゴリー(Bセグメント)において、2020年に欧州で最も売れたのがルノーのルーテシア。そのルーテシアのSUV版であるキャプチャーもまた、欧州SUV販売台数ナンバー1を獲得した。
車で長距離を旅する欧州の超人気モデルだ。
プジョーの2008やシトロエンのC3エアクロス同様、キャプチャーも2WDのみ。最低地上高は約37mm高められて172.5mmあるのでロードクリアランスは十分だ。
さらに衝突被害軽減ブレーキや渋滞時も対応するアダプティブクルーズコントロールなど、先進安全運転技術はトップクラス。長時間乗っても疲れにくいシートはルノーならでは……と、休日の遠出用に最適なモデルと言える。
ロングドライブのラクさや、欧州ナンバー1のデザインや基本性能は、乗ればきっと納得だろう。
籠島康弘=文