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コンパクトなトランクに積んだコンパクトなギア類

キャンプギアをほぼ黒で統一しているのは、ボルドーの車体に配慮してだという。「3年前までヒルバーグの赤いテントを使っていましたが、車の横に設置すると色が喧嘩しちゃって。それで黒のムラコに変えました」。
土田さんがトランクに積むのは、3人用のテントやウォータージャグ、チェアやクーラーボックス、カトラリーなど。

本当にキャンプに事足りるのか? と首をかしげたくなる量だが、もちろん問題なし。むしろ、積むのも降ろすのも苦にならない量が絶対条件だという。

「荷物が多いと積むのも下ろすのも大変でしょう? それに、時間も取られたくないんですよね。家に着いて荷物を下ろして元の場所に戻す。荷物が多いと、それが大変だからキャンプを辞めたという話も聞くので」。

土田さん夫妻は、なんと荷物の積み込みから発車まで20分程度で済むそうだ。

水陸両用のノースフェイスのパンツや速乾性のあるルームウェアとタオル、ビーサンにキャップ。古くなれば買い換えるものもあるが、このセット内容は30年変わらない。この一式だけは常に車に積んでいる。
「あ、そうそう。この袋には、僕の命を守るツールが入ってるんですよ」。

そう話してギアの中からコンパクトな袋を選んで指を指した土田さん。

「ビーチサンダルと短パン、Tシャツとキャップ、タオルが入っていますが、これさえあれば、いつでもどこでも海に入れる。暑くて暑くてどうしようもないときに、僕の命を守ってくれるツールです」。
 

無駄を省き徹底的に遊ぶスタイル

100%遊びに振り切ってアウトドアを楽しむ土田さんは、キャンプ飯にも特に興味なし。

「料理はそうめんを茹でるだけでOKです。料理をしている時間があるなら、水浴びに時間を割きたい派ですから。20代の頃は仕事で忙しくて、なかなか休みも取れなかったのですが、10日間の休みが取れたときはテントとサーフボードだけ持って無人島で野営しました。しかも全裸で(笑)」。

ちなみに、そのときは全身がひどく日焼けして、どエライ目に遭ったのだとか。根っからの遊び人であることが伝わってくるエピソードである。

「やっぱり、僕は普段の生活とは違う何か特別なことを思い切りしたいんですよね。そんなライフスタイルを支えてくれるのが、この車なんです」。

そんな土田さんの愛車をいつもケアしてくれているのが、日本唯一のゴルフII専門店「スピニングガレージ」。土田さんのキャンプカーを語るには、どうやらこの稀有なカーショップの存在にも触れなければならない。

ということで、次回に続く!

「突撃、隣のキャンプカー!」とは……
キャンプスタイルは十人十色。それぞれ魅力がある。だからこそ気になるんだ。隣でテントを張っているあの人たちがどんな車に、どんなギアを詰め込んでいるのかが……。ってことで、正面から突撃。バックドアをご開帳〜!
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山本 大=写真 ぎぎまき=取材・文

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