「いつでも10km走れる服しか着ない」というビームスの牧野英明さん。足元は「365日ランニングシューズがマスト」というこだわりようで、これまで履いてきたモデルはなんと100足以上!
そんな牧野さんに、今回は“ハイスペックかつハイデザイン”という視点で、イチオシのランシューを3つ厳選してもらった。
①ナイキ「ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」
2019年の東京マラソンで、“サブエガ”と称される2時間50分切り(エガの由来はお笑い芸人の江頭2:50)を達成した牧野さん。
一足めに登場したのは、フルマラソンで3時間を切った者だけが購入権を得られるという、なんとも稀少なシューズである。
「サブ3時間というのはあくまで購入権の話であって、さらにタイムの速い順から優先購入権が与えられる仕組みでした。『これを所有している人=ガチなランナー』を証明できるので、僕にとっては名誉なことでしたね」。
そもそも「ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」が特別とされるのには理由がある。
2016年のリオデジャネイロ五輪の男子マラソンで金メダルを獲得、2018年のベルリンマラソンでフルマラソンの世界記録を樹立した伝説のアスリート、エリウド・キプチョゲ選手が履いていたモデルなのだ。
「日本限定31足、定価は8.1万円というとんでもないシューズでしたが、応募者は100人を超えていたみたいです。実際に履いてみると、クッション性や反発力が圧倒的に高いうえ、ホールド力も抜群。さすが『Breaking2(フルマラソン2時間切り)』のためにつくられたシューズという印象でした」。
選ばれし者だけが持つこと許されるレアなモデルだが、今はレース以外の“特別なとき”に履くことが多いという。
「一時期はレーズシューズとして活躍してくれましたが、現在はここぞという撮影のときに出動する、“映える”街履きシューズです」。
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