グリーンは、時計に先駆けてファッションにおいてトレンドカラーと言われてきた。背景にはエコロジーの意識の高まりや、社会不安に対して平穏を求めるからとも。
だがそれが主流にならないのは、どんなにピースフルなアースカラーでも、ともすると野暮ったさが漂うからだ。
グリーンのジャケットを想像してみればいい。あれはトップゴルファーにしか似合わない。しかも他色とのコーディネイトも難しく、アクセントカラーにとどめる程度がセンスを感じさせるだろう。
だからこそ腕元の挿し色である時計には向いているのかもしれない。
この数年カラーダイヤルは注目を集め、定番となったブルーを筆頭に、ブラウンやグレーも登場している。その中で特にグリーンがブレイクした理由は“映え”にあるだろう。
控えめな他色に比べると目を引き、アピール度も高く、なにしろ新鮮に映る。新作には打ってつけということだ。
しかも当初こそ違和感もあったが、これだけ色のバリエーションやスタイルが揃い、選択肢が増えるとそれもなくなってくる。
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