OCEANS

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2021.07.05

時計

 “3つの稀少性”を持つ粋なオシアナス。時計好きが見逃せない価値を解説しよう

「オシアナス」というジャパンウォッチをご存知だろうか。
カシオの時計ブランドで、英語の綴りは“OCEANUS”。我らOCEANS(オーシャンズ)と近い名前に親近感を抱いてしまうが、やはり海との親和性が高く、波をモチーフとしたブランドロゴを持つ。
「OCW-S5000ME-1AJF」チタンケース、42.3mm径、電波ソーラー。27万5000円/オシアナス(カシオ計算機 03-5334-4869)
そんなオシアナスに、このたび特別な新作が仲間入り。それはあらゆる角度からレアで粋な1本だ。
時計好きの心に刺さる、3つの魅力を紐解いていこう。
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稀少性① 伝統技術が生んだ、この世にふたつとない時計

「OCW-S5000ME-1AJF」チタンケース、42.3mm径、電波ソーラー。27万5000円/オシアナス(カシオ計算機 03-5334-4869)
時計のダイヤルとチタンベゼルに広がる見事なまでのグラデーション。日本を代表する伝統工芸のひとつ、蒔絵が施されているのだ。
実はこれ、京都の著名な蒔絵師である下出祐太郎氏の手仕事によるもの。彼自ら山形のオシアナスの工場まで出向いて丁寧に仕上げた、繊細な蒔絵が時計を彩っている。
下出氏は京都で100年以上続く蒔絵工房「下出蒔絵司所」三代目。伝統技法を受け継ぎ、蒔絵の制作や文化財の修理修復を行う。
漆で紋様を描く“塗り”という工程のあと、プラチナ粉を蒔きつける“粉入れ”し、美しい蒔絵を完成させていく。「悠久のささやき」と名付けられた紋様は、光を受けた水の煌めきを7万粒のプラチナ粉で表現。
手作業で仕上げているので、その紋様は一つひとつ微妙に異なる。まったく同じ時計はこの世に存在しないという点でも、稀少といえるだろう。
オシアナスは、これまでも「江戸切子」や「阿波藍」を着想源にしたモデルを発表し、日本の伝統工芸との結びつきを強めてきた。
今回の蒔絵モデルは、3シリーズ目。美しいルックスはもちろんのこと、唯一無二のアート的価値にも時計好きの所有欲がくすぐられるに違いない。
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