「13kgは落としましたね。ワードローブにあるスーツは、ことごとくサイズが合わなくなりました(笑)」。
顔もカラダも以前よりずっとシャープな印象になった中村獅童さん。それでいて肌ツヤも良くきわめて健康的な絞り方である。うらやましい。いったい何をしてこんなカラダに?
「ファスティングです。カラダを絞ろうと思ったきっかけは、今撮影している映画の役作りのためです」。
こう聞くと、獅童さんが急にウェルネスに励み出したように思うかもしれない。だが役者を始めて以来ずっとジム通いを続けており、常にカラダ作りは意識してきている。
ただ今回オファーされた役には「マッチョではなく引き締まったカラダ」が必要だと思ったそう。そのためにはまず減量。そしてジムでは筋肉を増やすメニューではなく、有酸素運動中心のメニューをこなしている。
とはいえ獅童さん、ファスティングは初体験だったとか。正直つらくはなかったのだろうか?
「非常につらかった(笑)。3月の中頃、伊豆高原の断食道場に行きました。1週間コースで最初の3日間はドリンク類だけ。本当に逃げ出そうかと……。でも4日目から頭がすっきりして、目が冴えてきたんです」。
どのくらい冴えていたかというと、「4冊の台本を40分くらいで読めてしまった」というほど。また、無事にファスティングを終えたら帰りに熱海のラーメン店に寄ろうと思っていた(獅童さんは毎日でもOKというほどのラーメン好きだ)が、結局は気持ちが変わって、ラーメンは食べずに東京に直帰したそうだ。
「あくまで個人的見解ですが、“僕らは必要以上に食べている”と気付かされたんです。しかも贅沢で美味しいものを。そしてその美味しさの快楽を脳が覚えているから、ついつい食べてしまうんじゃないかな」。
ファスティングを終えたあとは、野菜と魚を中心とした食事で十分に満足できる状態になったそうだ。この時点で約10kg減。その後、映画の撮影前にもう一度絞っておきたいとトライしたのが、「ノウンファスティング」である。
独自のミネラルドリンクを使用し、準備食〜ファスティング〜回復食という1週間程度のプログラム。これを終えて、13kgの減量に成功したのだ。
「自宅でできるのが良かった。今もすごく体調がいいんです。少なくとも映画の撮影が終わる8月までは、この状態をキープしたいですね」。
2/2