なぜ、アウディ A3でキャンプ?
「僕が乗っているのは、A3のスポーツバックというモデルになります。セミマニュアルの小さいハッチバックですけど、この見た目で排気量は3200ccもあって、めちゃくちゃ速いんですよね。つまり、仕様は走り屋。でも、これだけパワーがある4WDだから、山も全然イケちゃうっていう」。
以前は1994年製のメルセデス・ベンツ「W124」に乗っていたそうだが、“そのまま”過ぎて乗り換えたのだとか。
「キャンプって、世間的には男臭いブランディングじゃないですか。でも、個人的にはその真逆がいいんですよね。街で乗っていても全然キャンプ好きな感じがしないアウディのような上品な車でキャンプもこなしたい。極論、テスラのサイバートラックでキャンプに行きたいです(笑)」。
確かに、旧式のランドローバーやトヨタのハイラックスを街中で見かけ、リアガラスにそれっぽいステッカーでも貼っていたら「この人はきっとアウトドア好きな人だろうな」と思う。
しかし、車選びの段階から、それをあえて包み隠すのが福田流。街中でもアウトドアでもスマートに、が流儀なのだ。
また、福田さんの車選びには、もうひとつ筋の通った理由がある。
「僕たちキャンパーは自然に生かされているので、環境に配慮するよう心がけています。ギアはフィールドにダメージを与えないように設計されているものがほとんどです。ただ、本当の意味でのエコを考えるのであれば、ガソリンを垂れ流してキャンプに行くのは矛盾している。
ソーラーパネルで発電をしたり、車も燃費がよく、電気自動車のほうが理想的ではあると思っています。だから、次に乗るのであれば、テスラのような洒落たブランディングでありながら、自然と環境にも気を配れる車種がいいと思っているんです」。
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