コンパクトカーは、日常の最小限の用途を満たすだけの車か? 否!
自転車でビーチに通うローカルや、バックパックひとつのキャンパーみたいに、肩肘張らずにレジャーを楽しむなら、コンパクトカーは最高の相棒と言える。さらにそれがオープンカーなら、“遊びの達人”の貫禄すら滲み出るはずだ!
■フィアット 500C
そういえば、映画『グラン・ブルー』でエンゾ(ジャン・レノ)は屋根の開くボロボロの旧型500で海まで走ってたっけ。
あんな風にキビキビと小気味よく海へと走るなら、やっぱり500(チンクエチェント)。しかも屋根の開く500Cがいい。
キャンバストップの屋根は少し開ける、半分開ける、リアガラスも含めて全部後ろに畳む、という3段階。スイッチを押して青空を屋根にすれば、元気のいいエンジン音が聞こえてくる。
しかも1.2Lターボのほうじゃなく、バイクなみの2気筒0.9Lターボなら、乾いた軽快なエンジン音が夏を感じさせてくれる。
トランスミッションはギアチェンジの度に一呼吸ある2ペダルMTだけど、慣れればMT車のように自ら操る楽しさも。
エンゾのように大きな体といっぱいの荷物を小さな車体に詰め込んで、青空と軽快なエンジンを相棒に遊びへ出かける。そんな休日、最高だろう。
しかも今の500Cなら、タッチパネルにスマホを繋いで、お気に入りの音楽も鳴らせる。もう、言うことなしだ!
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