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② デザイン・居住性
日本のキャンピングカーのベース車両は、ほとんどが商用車だ。つまり「荷物を積む」車に架装を施しているので、正直なところ、乗り心地は二の次。経済性重視の車なので運転席回りのデザインなども素っ気なく、所有満足度に欠けるという声もある。
一方、アメリカ製やヨーロッパ製は、キャンピングカー文化が成熟している分、乗り心地へのこだわりも大きい。商用車品質そのままの日本車と違って、居住性も最適化が図られている。
一例を紹介しよう。ここ数年、ヨーロッパで7割ものシェアを誇るベース車両がある。イタリア・フィアットのデュカトである。このデュカトに、ドイツ、スロベニア、イタリアなど各国のビルダーが架装を施しているのだが、これが日本でも人気急上昇中なのである。
日本でキャンピングカーと言えば、大人の男性が欲しがるもの、というイメージが強い。だが、ヨーロッパの展示会に行くと、大分事情が違うのがわかる。セールスマンの説明に熱心に耳を傾け、メジャーテープやメモを片手にキッチンのサイズを測ったり、担当者を質問攻めにしたりしているのは、たいていが奥方なのだ。
「キャンプ先での快適性や便利さには妥協しない!」というのがその真意らしい。ヨーロッパのビルダーの中にはインテリアデザイナーに女性を起用するところも増えている。ビルダーが群雄割拠のヨーロッパ。デザイン性や使い勝手で差別化を図っているだけに生活面でのクオリティは高い。
③ キッチン・トイレなどの装備
国産車の内装の例(写真提供:バンテック)
前提として、日本のユーザーはキッチンやトイレといった水回りをあまり使わない。
なぜなら、24時間営業のコンビニや道の駅・SA・PAが各地にあるので、車内で本格的な料理を作る人も少ないし、車のトイレは「あったとしても非常用」という人が多い。
そこで国産車ではキッチンを必要最小限に抑えてトイレを省略。それだけ居住空間を広くとることができるというわけだ。ベースとなる車両自体が小さいので、居室のゆったり加減は貴重なのである。
一方で輸入車は、キッチンやトイレなど「フル装備」が基本だ。


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